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純さんのスーパープレイで4回表を終えウチの攻撃は御幸から。

なにやら降谷に

“さてと…
点でも取ってくるかな
誰かさんのために“

なんて行って向かったもののピッチャーゴロ。
ダサい。2打席ノーヒットだ。
まあ俺も今日は人のこと言える内容じゃないけど。ファボールで出塁だし。
そしてむかったバッターボックス。何球か様子を見るも2ストライクまで追い詰められて最後は焦ってうってピッチャーフライ。ほんとに人のこと言えねえな〜…。
続く坂井先輩も三振で青道の攻撃は三者凡退。
しかも次の回はここまで2得点している舘さん。
マウンドに入る前御幸と降谷がなんか話してたけど何かあんのかな。昨日は変化球もなにもないから打ち合わせなんてないとか御幸は言ってたけど。
そしてその降谷の投げた球はひょろひょろのスローボール。
いくらストライクが入らないからって御幸のやつ何考えてるんだ?

だけど次の球。
館さんのバットにかすりもしなかった球、ようするに軌道の変えられていない球を御幸が後ろに反らした。バックからはどんな球なげてんのかちゃんとはわかんねぇけどあいつ、変化球ないんじゃなかったか?

そしてその後は館さんを三振にとり、そのまま5回を抑えた。


「降谷、ナイスピッチ。」
「奏哉先輩。ありがとうございます」
「いや、ほんとに館さんのはすごかったよ。
次の打席お前からだろ?がんばれよ。」


そして監督から沢村には降谷の打席がおわれば交替と告げられていた。
いつもはここで騒ぐくせに今日はやけに静かだな。

「沢村くん、緊張してる?」
「おいおい表情かてーなお前
もしかして緊張してんの?」

そんな沢村にちょっかいを出すのは御幸と 奏架。

「バ…
バカな!!」

そして沢村がからかわれてる間に降谷というと

「あ。ホームラン。」
「三振して動揺してるとこに止め刺しやがった」
「降谷くんスゴ…。
まあでも沢村くんは別の持ち味あるんだから頑張って。あと、丹波さんがいってたんだけどね、打たれたら御幸のせいにすればいいよ」
「はい!」
丹波さん、 奏架にそんなこと言ってたのか。
「おい! 奏架余計なこと言うんじゃねぇよ!
まあ、けどあのとき以来か。
お前とバッテリー組むのは」
「とにかく、沢村。打たれたら御幸のせいでいいからな。やれるだけやってこい。」





(打たれたら御幸のせい)
丹波さん、 奏架にそんなこと言ってたの?
うん。いってたよ。1年にも教えてやろうっても言ってた。
あの人そんな冗談言うんだ。
え。あれ冗談なのかな?


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