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魂「なんだよ」
シルバーを横目で睨む。

響「それはハート君だからなんですよ。僕はソウルが進んで手伝うなんて初めて見ました」
銀「よっぽどハートが大事なんだな、ソウルは」
ニヤニヤ笑う。

魂「うるせぇ!」
響「はははっ」
今度はお腹を抱えて笑い出した。

心「何を笑っているんだ?」
戻ってきた。

響「あはは…君といる時といない時の、ソウルのギャップが可笑しくて」

心「ふーん…。どんなの?」

銀「ヒビキが言うには物凄く無愛想で無関心。他人には良くも悪くも一切手を貸さないし、素っ気ない。特に教室ではただ居るだけ、って感じだってさ」

心「へー…真逆」
魂「うっせぇな、どうでもいいんだよ。学校も他の奴らも…いちいち構ってる暇ねぇんだ」

心「俺のことも構ってる暇ねぇんじゃねぇの?」
銀「(こいつ…わざと聞いてるな)」

魂「……お前は別だ」
響「え、何で?僕は駄目?」
魂「うるせぇ、黙れ!」

銀「(嬉しそうだな、ハート)」
心「(お前は別だって言われると、なんか嬉しいんだよな)」

魂「?何をこそこそ話してんだ」
ハートとシルバーの方を睨む。

銀「別に〜」
ニヤニヤ笑っているシルバー。

魂「…なら、その笑いは何だよ」
銀「えへへへ…」
魂「………」
シルバーを睨み付ける。

心「あ〜これ苦いな」
薬飲んだあと顔をしかめる。

魂「平気か?」
響「良薬は口に苦し、って言うしね」

心「紛らわせるものないかな……」
周りをキョロキョロ見る。

響「クッキー食べたら?」
心「そうだな…」
ハートのニューラが手元のクッキーをじっと見る。

心「そんな目で見るなよ……」
手に取ったクッキーは実はニューラ型。

響「一番に食べてもらえるって、愛されてる証拠じゃない?」
ニューラに笑いかける。

心「………」
膝に飛び乗ってきたニューラを撫でる。

響「ね?」
魂「…よく言えるな、そんな台詞」

銀「気遣う心の持ち主なんだろう、多分」
魂「お前は、こいつを知らねぇからそう言えるんだよ」
響「ソウルひど〜っ」

心「ソウル、洗濯物…結構ため込んでねぇか?」
魂「ああ…悪い、今持っていく」

心「ヒビキ、ソウルの部屋に入ったことあるか?」
響「ないよ」

心「入ってみなよ。いろいろとすげぇから」
響「いろいろと…?へぇ、見てみたいな」

銀「危ない意味じゃないが……、俺にとってあの部屋は危険だ。アイツがいる……!!」
心「はいはい…」

魂「置いてきたぞ」
戻ってきたソウル。

心「じゃあ洗濯機を回すか…」
リビングを離れる。

響「それって何ですか?」
銀「黒くてテカテカ光ってる害虫だ……!」

魂「何の話だ?」
響「…もしかしてゴキブリですか?」

銀「それっ!!あぁもう寒気がする…。ソウルの部屋を爆破したい」
めちゃくちゃな人だ。

響「あはははっ」

魂「するな!!したらお前の部屋も爆破してやるからな!」
銀「俺の部屋は片づいてるよっ!!たまに野良猫が入ってくるけど」

魂「そういう問題じゃねぇ!…とにかく爆破すんな!!」
銀「爆破しないと貴様の部屋のGは滅ばないだろうっ!?」

魂「たかだかゴキブリで部屋吹き飛ばされてたまるか!」

心「爆破がなんだ?」
戻ってきた。

響「ソウルの部屋のゴキブリ退治に、シルバーさんが部屋を爆破するって言ってるんだ」
言いながら笑いの止まらないヒビキ。

心「兄貴嫌いだもんなぁ…虫、特にG」

銀「爆破したい〜っ!」
魂「させねぇ!!」

響「(会話が平行線になってる…)ソウル、その部屋見せてよ」
魂「ああ、構わねぇけど」

心「兄貴はここで大人しくしてるよな?」
銀「ここ二ヶ月掃除機かけてないみたいだからな…Gが量産されてるだろ」
ソファーにへばりついてしまう。

心「だそうだから、let's go!!」



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