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響「完全に呂律回ってないよ。君って凄くお酒に弱いんだね」
魂「ろれつ回ってにゃくらい!弱いゆうなヒビキ。このくりゃい問題にぇって」

銀「正反対だな、ハートと」
心「おっもしれ〜。ソウル、ジュース飲むか?」
もちろん酎ハイ。

魂「ジュース…飲む」
疑いもなく一気に飲む。

魂「ん〜、にゃんかふらっふらしてきたじょ…?ヒビキ…」
ヒビキの方に倒れかかって泣き始める。

魂「はーとはいつもおれのゆーこときかにゃ…ひとりはらめらってなんともなんともゆうちぇるにょに…」
響「しかも泣き上戸?」
涙をぽたぽたヒビキの服にこぼしてる。

心「……………」
必死に笑いをこらえている。

銀「泣き上戸とは…意外だな。しかも愚痴がハート関係とは」
響「頭の中ハートですから、他に愚痴ることもないんじゃないですか?」

魂「あははっ!」
突然ヒビキから離れて笑い始める。

魂「ちが…はーとはわりゅくないっ…おもしりょ…ははは!おれがらめなじゃ、ばかばっかぁ…あははははは!」
銀「落ち着こうな、ソウル」
口をふさぐ。

響「今度は笑い上戸…そのお酒、度数いくつ?」
心「ん〜……9ぐらいかな?」
響「いきなりそんな強いの…?それにしても弱すぎだよ、ソウル」
心「俺がこのぐらいの度数の物を好んで飲むからかな。まぁ、大抵はビールや度数の低い酎ハイだけど」
ソウルの飲みかけを飲む。

魂「んごっ、むぐぐ…」
シルバーの手から逃れようともがく。

銀「大人しくしろって……」
魂「ふが…あははっ!」
シルバーの腕をすり抜け、ハートに寄っていく。

魂「ははっ…えへへ。はーと、はーと」
にっこり笑って飛び付く。
小さい子どもみたい。

心「珍し〜。どうした、ソウル」
酎ハイ片手に受け止める。

銀「凄まじい豹変ぶり…」
銀「やたら素直にもなるな」
ソウルの観察レポート作成中。

魂「んん〜…はーと、きらいか?らめか?けどおれはしゅきなんりゃ…」
不安そうに眉を下げて、ハートを見上げる。

響「たぶん、何で言うことを聞いてくれないのかって言いたいんだと思うよ。ハート」

心「……反動かな?点滴に繋がれてるわけでもない、行動を制限されてるわけでもない。やっと一人で動けるんだって思うとつい……」
へへっと笑う。

魂「らめっ!つい、りゃない!」
グーで軽くお腹にパンチする。

心「ふふっ、ゴメンて。けど…制御利かないんだよな、何故か」
ソウルの頭を撫でる。

魂「らめ、ぜったい…ぜったい。またあんりゃこと…いや。いや、いや、いや」
また涙をこぼしながら首を振る。

魂「いや……らめっ、らよ…はーと…」
スイッチが切れたように、その場で眠り込んでしまう。

心「…………」
寝てしまったソウルを抱きしめる。

銀「ツンケンしてるけど、1番心配…というより怖がってるのはソウルだよな」
響「そうですね…怯えているというか、失えないって感じですね。…だからハート。少しは言うことちゃんと聞いてあげなよ」

心「…………努力する」
目を合わさない。

銀「ソウルの寿命が縮まりそう」
響「……僕の目を見て言ってくれる?」
怒りのこもった笑み。

心「(ひーっ!!)ど、努力しますっ」
逃げ腰。

響「…それ、口だけにならなきゃいいけど。とにかくさ、そいつを追い詰めてんのは自分だって自覚しなよ」
食器を下げようと立ち上がる。

心「……ふん、分かってるさ」
不機嫌そうな泣きそうな微妙な表情。



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