※ラストバトル後

ネタバレ注意です
































「それじゃ、」



「サヨナラ……!」



何かが心に刺さった気がした、いや刺さった。言葉が。

どうして?ねえ…

声が出ない。喉が熱い。

「……っN!」

声がうまく出ないが、なんとか呼び止められた。


「私、Nと会えてよかった!」


「だから…………」


あ、もう涙が溢れてくる。泣いちゃ、駄目なのに。


「!?」

いきなり腕を引っ張られ、思いっきりダイブしてしまった。


「アマネ」

「な…なに?」

抱きすくめられて心臓が破裂しそう。

「君は、ボクの唯一のトモダチだ」


「ねえN」



「?」



私は、トモダチより、


「コイビトになりたいな」


もういいの。終わりにしよう

すべて、終わったの。



「君がスキなんだ」




「私もNが大好きだよ」


「コイビト、になってくれるのかい?」

「もちろん!」

アマネはにこっ、と笑って、Nの頬にキスを落とす。


「ボクは必ず迎えにくるから待ってくれる?」

「待てる…よ」

ぽたぽたと落ちてくる涙を拭いきれないまま、アマネは頷いた。


「アマネ」


アマネを抱き寄せ、口付けをする。



ああ、このまま時が止まってしまえばいいのに




end.






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