2012/03〜


【もがましもが】「断る」……此処までハッキリと拒絶されるのも、なかなか清々しいですね「何故ですか?」「そう言うのは本気で言ってもらわんと心は動かん」「割と私は本気だったのですが」そう言うと、彼は困った顔をして私の頭に手を置いた「……お前さん、本気で人を好きになったことないやろ?」
本気の恋を知らない最上と、そんな最上を憐れむ真下

【もがましもが】「ひぃあ!?」目の前でひょこひょこ揺れているアホ毛を捕まえたら、リョウマのやつ変な声上げよった「い、いきなり何するんですか!?」手をぱしりと払われて涙目で睨まれてしもた。あー、なるほどなー「お前さんの弱点みっけたわ」「…変態ですか」「お前にだけは言われとうないわ」
弱点はアホ毛

【アス←リョ】沢山のデジモンたちの中で無意識の内に見慣れた姿を探すが、やはり見つからない。突如風が吹き荒れ、周りが自分のパートナーたちと引き離されていくその様子を、私は他人事のように見つめていた。程なくして、私の体も浮き上がり皆とともに人間世界へと引きもどされていく。
ぐるりと回る視界の中で、名前を呼ばれたような気がした。顔を上げると、探し求めていたパートナーの姿「――!」手を伸ばし、その名を叫ぶ。その声は風に遮られ、掻き消される。壁のように私たちを隔てるその暴風は、彼の姿すらも掻き消してしまった。
ある意味本当の別れ









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