2012/01〜2012/03


【マサ拓】「泣けよ」唐突に拓也は言う。俺の胸位の小さな体。決して長いとは言えない腕を精一杯伸ばして、俺の首にすがる。その体は震えていた。「…泣きたいのはお前だろ」「違う。お前が泣かないから俺が泣くんだ」「そうかよ」俺の為に泣くと言う小さな体を掻き抱くと、付いたばかりの傷が痛んだ。
マサ拓ください



【マサ拓】「マサルなんか嫌いだ!」口論、と言っても拓也が一方的に俺に怒鳴るだけ。小さな喧嘩の末の飛び出た一言。もちろん本心じゃねぇことたぁわかってんだ。小さな体を抱き寄せて黙らせる。それを確認して顔を覗き込むと思った通り、真っ赤になった拓也の顔。
「なんでそんな真っ赤になってんの?俺の事嫌いって言ってたよな」わざと意地の悪い質問をぶつけてやる。すると真っ赤になった顔を隠す様に、拓也は俺の胸に埋めてそのまま「嫌いなんて嘘に決まってるだろっ。ばーか」と言った。なんだ、この可愛い生き物。
小動物拓也


【最上×輝二】彼は美しい。容姿とかそう言ったものももちろんですが、なによりもその生き様が美しい人だ。艶やかな黒髪に触れて、そう告げると彼は眉を潜め「俺は生きたいように生きているだけだ。綺麗でもなんでもない」と私の手を振り払う。その時の凛とした表情に、ますます彼の事が欲しくなりました。
フォロワーさんからの投下ネタにて

【マサ拓】拓也にキスをしたら、目を伏せられた。その肩は薄らと震えていて、何となくこいつが考えていたことが分かった。拓也が泣きそうな表情をするのは、大体置いてきてしまった恋人の事を考えている時だ。「忘れた方が、幸せなのかな」「忘れられんのかよ」「さぁ…」と悲しく呟く口をまた塞いだ。
拓二、トーマサ前提のマサ拓


【啓拓啓】俺の傷を見て、くしゃりと泣きそうな顔をした。こいつは相変わらず泣き虫だ。初めて会った時からずっとそう思ってた。けど、それは違うって最近になって気付いた。啓人は普通なんだ。何処にでもいる、ありふれた普通の人なんだ。「拓也くん。無茶しないで」その普通が、俺には酷く眩しい。
普通って眩しいよね



【啓拓啓】「結構、深いね。今回も」眉を潜めながら、啓人は咎めるような口調で呟いた。俺のせいでだいぶ手慣れた手つきで巻かれる真っ白な包帯が、溢れる血でやんわりと赤に染まっていく。「……僕が、代わって上げられたらいいのにな」「っ!冗談でも、そんな事言うな!」啓人の体を反射的に抱きしめた。
究極体にならないと一緒に戦えない

【マサ拓♀】ゴーグルと帽子が敵の不意打ちで吹っ飛んだ瞬間、自分の目を疑った。帽子の中にあったチョコレート色の長い髪が宙を舞ったあの時の衝撃は、もう二度と経験できないだろうな。「……なんで隠してた」「言うタイミングがなかったのと、言ったらマサルは戦わせてくれないから」
「あったりめぇだろ」女があんな傷の残る戦い方してんだ、気にしない訳がない。「もう少し自分の体を大事にしろよ」「マサルには関係ないだろ」「ある」「なんで」今まで男だと思って自重してたが、もういいよな。「お前のことが好きなんだよ」「!?」「だから俺に守らせやがれ」
俺様兄貴

【タイ拓】眼前でデジコードが舞った。ダメージを受け過ぎたようだ。「進化が……っ!」足が地についた瞬間、酷い疲労感が体を襲う。負けてしまった。逃げないと。本能がそう警報を鳴らした瞬間、世界が回る。酷使しすぎた体が大地に叩きつけられ、呼吸が詰まった。「逃がさない」
その低い声音に心臓すら竦み上がる。「俺を怒らせたことを本気で後悔すればいい」ニヤリと楽しげな笑み。なんだ、仲間に見せていたのとはずいぶん違う顔じゃないか。「それが、お前の本性かよ」「ははっ、敵に猫を被る必要はないからな」笑って首筋に噛み付くこいつは、俺以上に凶暴な龍だ。
腹黒タイキ


【闇堕ち啓拓】咽返るような錆臭さ、血溜まりの中心に横たわるのは、誰よりも守りたかった存在だった。その傍らには返り血に濡れた今の仲間。「あ、拓也君、遅かったね」「啓人っ、あいつに何を!」あいつに駆け寄ろうとする俺の体を、啓人は抱きしめて止める。「駄目だよ、拓也君」
俺はあいつを守る為に、あいつを裏切ったはずなのに。「なんでこんな事をした!」胸倉を掴みあげても、啓人は笑みを浮かべるだけ「だって彼が生きてたらさ、拓也君の帰る場所になっちゃう」「な、にを」「拓也君の帰る場所は……俺≠フ所でしょ?」あいつの血で染まった手が俺の首を掴んだ。
ヤンデレ啓人

【闇堕ち太拓】「まだ未練があるのか?」そう問えば、鳶色の瞳が動揺で揺れる。「まさか、そんな訳ないですよ。俺はあいつらと決別したんですよ?」嘘をついてもお見通しだぜ?お前は完全にはあいつらを裏切りきれていない。またいつか光≠ノ戻ることを望んでいる。哀れだよなぁ。
「じゃあ、証明をしてみろ」「証明、ですか?」お前の希望なんて粉々に砕いてやるよ。戸惑う拓也の耳元で俺は囁く。「今すぐあいつらを始末してこい」「なっ!?」「あいつらとは決別したんだよな?」一瞬で絶望に染まった拓也の頬に口づける。「さぁ、証明してみろ。お前は俺の所有物だと」
鬼畜太一

【マサ拓】「異端は受け入れがたいのかな」呟くと、常緑樹そのままの瞳が揺れる「だろうな」否定の無い言葉につきりと胸が痛んだ「自分と違うものは、受け入れ辛いんだろ」「だよなぁ」「でも俺はそっちの方がいい」なんで?と問う前に唇を塞がれた「だってよ、お前を愛するのは俺だけで十分だろう?」
公式!早く二人のツーショットを!

【マサレン】「なぁ」「んだよ」さっきからちまちまと俺の後をついてくる……えっと戸張レンを振り向くと、俺のデジヴァイスを指差してきた「さっきのアグモン、俺のレアデジモンと交換しないか?」「はぁ!?」「何体でもいいぜ」「アグモンを交換なんてできるか!」「じゃあお前ごと俺のものになって」
阿弥陀のたまもの

【貴族×輝二】ずいぶん長いこと話し込んでいた気がする「もう帰るのかい?」「あぁ」甘いお菓子と紅茶の香りを残して、彼はソファーから立ち上がる。何となく名残惜しくて、通り過ぎていく彼の腕をつかんだ「また会えるかな?」問うと、僕とは違う青い瞳が揺れる「……ここのお菓子は美味しいからな」
リクエスト

【太啓】「ひゃ!?」首筋に触れただけなのに、啓人から甲高い声が出た「…ほんと啓人って初心だよな」「す、すみません」「いや、謝る必要ないんだけどさ」「すみませ、ん!?」まだ謝ろうとする啓人の唇を塞いでやった。「た、太一さ…」「謝るたびにキス一回な」「ふぇぇぇえ!?」やっぱり初心だな
とある神からネタを貰いました

【マサ拓】「納得いかない」拓也は不貞腐れて呟く。「どうした」「予告に納得いかない」「は?」「なんでマサルと一緒に写ってるのが、俺じゃなくて太一さんなわけ?」「……」なんだ、嫉妬してんのか「心配しなくても後で一緒に写れるだろ」「でも嫌だ」抱きしめて宥めても機嫌がよくなる気配はない。
嫉妬


【マサ拓】愛に飢えてる。それだけが心を埋めてくれる唯一の物だから。「愛が欲しい」隣に向けてそう吐き出すと、視界の端で土色の髪がさらりと靡いた。次いで額にかさついた熱が押し当てられた。見上げると鮮やかな緑が俺を見つめている「甘やかしてほしいならそう言え」「わかってるならいいだろ?」
貰っても貰っても足りない愛

【拓啓】「たーかと!」走り寄って名前を呼び、背後から柔らかい体を抱え込んだら変な悲鳴が上がる「ななななにっ!?」「どもりすぎ。日本語喋れ」背中に飛びついただけなのにえらい過剰反応だ「…あのさ、いい加減慣れろよ」「そ、そんなこと言っても…」「毎度これじゃ、キスもできやしないだろ?」
啓人マジ天使

【太マサ♀】空になった弁当箱と満足した太一の顔を見ると、早起きしてよかったと思う「うまかったー。明日は生姜焼きつけてくれると嬉しい」「さりげに明日の分も要求すんな」「明後日の分も」「おい」「これからずっと」「俺はお前の彼女か!」「違うのか?」「は?」「彼女になってくんないのか?」
姉貴で盛り上がりました時に

【マサ啓】俺を呼ぶ時の屈託のない、無防備すぎるほどのその笑顔が時折酷く腹立たしい。こいつは俺を信頼しすぎている。兄を慕うような、弟が兄に向けるような信頼「気に喰わねぇ」「はい?」それは俺の持っている思いには全くそぐわない「マサルさん?」きょとんとした啓人の頬に触れる。その明るい朱の瞳は、何もわかっていない「オレだけが焦がれてるなんて……気に喰わねぇ」
もんもん兄貴とヒヨコ啓人







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