夢見た景色
分かっている理由
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それは突然やってくる


前触れも何もなく、唐突に


だけど、殺戮者には普通なこと


だって、あたしは怨まれる者


それが夢幻の殺戮者のやり方





わかっている理由






転校生

三人目が来るらしい

興味ないのはあたしと獄寺くらいだった


「姫昔ちゃん、転校生どんな子かな」

「さあ、興味ない」

「姫昔も同じ転校生でしょ。気にならないの?」

「ならない」

「薄情ね」

「そう? 普通だと思うけど」



感情が希薄と昔よく言われた。
まあ、それは今も変わらないんだろうけど。
自分じゃわからないな。



「おーい、皆座れー」



担任が来た。適当にもほどがあると思うのは何故だろう。



「皆も知ってるだろうが転校生が来た。三人目もこのクラスなのも何かの縁だろう。仲良くするように。入れ」



扉を開き、ランプアップの色をした髪の女が入ってきた。あたしはその女を見た瞬間、目を見開いた。



「ナディア・アゲートですぅ。よろしくぅ」



そして、あの女がここに来た理由を察した。



「復讐、か」



いいよ。今のあたしは無気力だから。

勝手に嵌まっていくよ。

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