LIEF OR DEATH
Selection
1/5
戦いは始まった
戦うことを決めた
私は自分[私]だとしても否定する
自分[私]が自分[私]であるから
それを内に秘めたから
selection
廊下を進んでいく。道なんてわからない。ただ、まっすぐ進んでいく。すると、格納庫らしき場所に行き着いた。
「……これは……」
「ファフナーの格納庫、ブルグよ」
「容子、さん」
「ファフナー、コード名はフォルトナ。あなただけのファフナーよ」
「私だけの、ファフナー」
容子さんは私に近付く。
「今のあなたを乗せることは出来ない」
「何故?」
「動かせる武器が無いの。今は整備中で」
「でも……一騎は乗ってるんでしょ?」
容子さんは息を詰まらせた。
「どうして知ってるの?」
「何となく、かな」
視線をファフナーに向ける。
「私専用なのに……乗れないの?」
「ええ」
「そう……」
私はそれ以上、聞けなかった。
10
10
.