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名字名前人生最大のピンチであります。


どんなピンチだよってあなた。
そりゃあピンチなんですよピンチ!!!
だって、私…。
失くしちゃった。


失くしちゃったんだよー!!!!


一からもらった…ネックレス!!!









それは一からもらった最初のプレゼント。
付き合う前の偽物の恋人だった時だけど誕生日にもらったんだ。
シンプルな星と月の飾りがついたもので私がいいなと思っていたら買ってきてくれたんだよね。
あの時は千や沖田、平助もプレゼントくれてさ、本当に嬉しかった。
そんなみんなのプレゼントはちゃんとある…のに!!!



「思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ…いつだいつだいつだいつだ!?!?」



自分の部屋でうろうろしながらぶつぶつと呟いているこの姿を見たら両親はびっくり…しないな、いつものことだな。

冷静に考えるのよ名前。
いつも朝つけて家に帰ってきたらすぐに外して机の上に置いておく。
なのに…
今日も朝からつけようとしたら机の上になくて。
机の下も部屋中どこ探してもなかった。
土日は出かける時につけるんだけど昨日はどうしてたっけ!?
昨日は千と朝から出かけて…お昼食べて解散。その後は一と会ってた。
デート?いやいやテスト勉強(強制)だった。一の家でね。
で、帰ってきて…あれ?私外した?


「思い出せません…私の残念な脳味噌では思いだせません…。」


普段ならのんびりしている日曜の朝。
ご飯も食べずにこんなに焦っているのには理由がある。


「今日の午後…一が来るのに…。」


そう。今日はうちでテスト勉強するのだ。
ネックレスをしていないぐらいであいつが気付くとも思えないがこういう時に限って気付かれそうな気もする…。
あいつが来るまでに見つけなくては!!!


「こういうときは…昨日の行動をふりかえる。それだ!!!」


ぎゅっと拳を握りしめ、私は素早く着替えをすませた。

本日のミッション、一が来るまで(午後二時まで)にネックレスを見つけ出す。

これに決定!!!!





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