あと30分ほどで日付が変わる時間、俺の携帯が鳴った。
ディスプレイには『柳生比呂士』の名前。
柳生から電話なんてかかってこないし、第一もうこの時間はいつもなら寝ているはずだ。
「やぎゅ?」
『夜分遅くすみません、…もう寝ますか?』
「いや、まだ寝ないぜよ」
『よかった…仁王君の声が聞きたくなりました』
なんて可愛いことを言うんだ、この紳士は。
それから他愛もない話をしていると柳生からいきなり言葉が途絶えた。
「…柳生?」
『お誕生日おめでとうございます、仁王君』
「え?」
部屋の時計を見てみるとすでに12時を回っていた。
『誰よりも早くおめでとうって伝えたかったんですよ』
「やぎゅう…」
『大好きですよ』
「おん、俺もじゃ」
『仁王君、窓の下、見てもらえますか?』
柳生に言われる通りカーテンを開けて窓の外を見てみるが温度差で雲って見えない。
窓を開けてみると玄関の前に柳生がいた。
「柳生!?」
『「こんばんわ仁王君」』
電話と外からの声が少しずれて聞こえた。
「なんで…」
「誰よりも早く直接おめでとうと言いたくて」
あぁ、この紳士様はなんて可愛いのだろう。
「…今下行くけん!」
「はいっ」
下へ着くと鼻と耳を真っ赤にした柳生が笑顔で待っていてくれた。
「お誕生日おめでとうございます」
「…ありがと」
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仁王君お誕生日おめでとう!!
短くてごめんなさいww
甘いね!
外でマフラー・手袋・ダッフルで紳士が立ってたらヤバいです←
手擦って息で温めてたらホント可愛い
そして照れる仁王マジ可愛い