鳥啼歌 | ナノ
(:鳥啼歌で48題:
と:鳥が鳴かずば
り:林檎のような唇に
な:長い目で見ようではないか
く:苦しくて仕方ない
こ:子供扱いしないでおくれ
ゑ:永遠に重ならぬ
す:吸い込むのは夢の音
ゆ:唯一の逃げ道
め:瞑目すべきは
さ:さようなら、さようなら
ま:またたびをあげよう
せ:背中から感じた熱
(瞑目/目を閉じる事。また、安らかに死ぬ事)
み:見たら私の勝ちやもしれぬ
よ:世には必要ないのだ
あ:愛嬌なんざ捨てたのよ
け:警告音は鳴り響く
わ:綿津見が想う子
た:体当たりの戦い方
る:涙腺の劇的崩壊
(綿津見(わたつみ)/大海、またはそれを支配する神様。わだつみとも言う)
ひ:ひとつ貰ってくれないか
ん:ん、と結ぶ唇
か:顔を合わせば機嫌が悪く
し:死にたくないよ
を:をとめの怠惰
(怠惰/なまけて、だらしのない事)
そ:相談は苦患について
ら:ラヂオからの言葉
い:命綱をも断ち切って
ろ:論ずる事も出来なくて
は:鉢のひびから溢れた涙
え:依怙贔屓な指
て:徹底的に潰してやる
(苦患(くげん)/苦しみと悩み)
(依怙贔屓(えこひいき)/特定のお気に入りを特別扱いする様)
お:大人は卑怯に生きる物
き:昨日よりも不幸せな気分です
つ:ついに俺も死ぬのさ
へ:へらりと笑った神様
に:人形の瞳に黄泉の影
(黄泉(よみ)/あの世の事)
ほ:頬を伝う慕情
ふ:不機嫌な空模様
ね:寝転んだのは愛ゆえ
む:無理してなんぼ
れ:冷然と語る
ゐ:いつも通りの痛み
ぬ:抜きん出た美貌
も:もらい泣きの彼女
や:辞めたいのよ
の:のた打ち回って死んじまえ
う:梅の咲く岬は
ち:誓いは闇に消え
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