ポッキーの日記念続きの世界崩壊スイッチ静雄とポッキー臨也

前回見てない方へのあらすじ→いきなりポッキーの日の朝早くに静雄が臨也にポッキーを渡しに来たよ!静雄は世界崩壊スイッチを作ってポッキーの日で世界崩壊を目論んでるよ!
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全くわからない。
そういえば特に知ろうと思わなかったからか、俺はシズちゃんのことを全く知らなかった。ちなみに俺がシズちゃんのことで知っている情報とすれば平和島静雄って名前と基本的なパーソナリティとか家族構成とかまるでその人間の友達程度の情報しか知らないのだ。でも、友達ってのは嫌だなぁ。なんでシズちゃんと友達にならなきゃいけないのかが意味わかんない。と、少し考えた所で回りを見た。


「なんで俺が警察に囲まれてるのか教えて頂けませんかねえ。」


家を出た途端に警察だと思われる人間に回りを囲まれた。俺は辟易しながらとりあえず目の前に立っているやつに適当に聞いた。


「はじめまして、葛原と申します。折原臨也さんですよね。貴方が平和島静雄さんと交流があったと聞いています。何か平和島氏から聞いていませんか?」


俺とシズちゃんが交流?状態も程ほどにして欲しい。何故、シズちゃんが何か事をしでかして俺が警察に囲まれなければならないのか。どう考えても可笑しい話だ。警察は俺達が唯一無二の親友だとでも言いたいのか馬鹿馬鹿しい。


「すみませんが、彼からは何も聞いていません。私も先程テレビを通して現状を知ったので。」


そう作り笑いをして言葉を返せば、名刺を渡されて何かシズちゃんから反応があったならこの番号に連絡してくれとのことらしい。シズちゃんの家族は警察で保護をされているらしい。どうせ監視なんだろうけど。新羅やドタチンのとこにも警察は行ったのだろうか。貰った名刺をぐちゃぐちゃにしてから少し迷ってカバンの中に入れた。もう夕方と言えるくらいの時間だった。さて、心当たりがあったのなら真っ直ぐにそこに向かいたかったが残念ながらない。シズちゃんが海外に逃げるなんていう高度な真似が出来たなんて思わない。それはシズちゃんに大して俺は何も知らないけれど、そういうのはわかる。知っているとわかるは別物だって主張する人間もいるからそれに習っておこう。スタスタといつもとそう変わらない街並みを歩く。何が違うかと言えばあまり人がいないと言うことだろう。人間観察が好きな俺からしたら随分つまらないものだ。シズちゃんはどうして誰にも気づかれずに世界崩壊スイッチなんて超幻想的なものを作り出せたんだろう。確かに俺はシズちゃんのことは何も知らなかったが、シズちゃんのことは俺だけがわかればいいと思っていた。何かシズちゃんがいつもと違うことをしていたのならどんなに気づかれないようにしていてもわかると思っていた。それが出来なかったから今、こんなことになっているというのに。そもそもどんな技術を使ったのか、いつから製作していたのか全てが謎である。シズちゃんはやはり人間ではなかったのだ。だから、こんな夢物語のようなものを作り出せたんだ。そう思うと人間を愛するしかない俺がシズちゃんを愛するなんて出来ないことに気づいた。


「シズちゃんの武器が世界崩壊スイッチなのに俺の武器がポッキーってあんまりじゃないかなぁ、シズちゃん。」


いつもは標識とナイフだというのにこれは酷い落差だと当人がいないのに言う、ただの独り言。これが世界を救うものだとしたら全力で笑ってやろう。酷く憎たらしいシズちゃんに向けて。とりあえず、シズちゃんを探ってみようと思った。





2010,11,13

以前のポッキーの日記念の続き。短め。
どうにも終わりが見えなくて困ります。アッ でもオチは決まってます。
中2は大好きです。希望としてはあと2、3話くらいかな、と。










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