青峰とおっぱいネタ
「あー、くそ。当たんねー」
青峰がスマートフォンをいじりながら呟いた。スマートフォンに表示されているのは、なんとまあ艶めかしい格好をしたお姉様方。
最近の俺のマイブーム。おっぱいソム○エだ。エロ本の写真みたいなのに写るお姉様方の胸は何カップかというのを当てるアプリだ。
いやー。クラスの名前も知らねー奴が教えてくれたんだけどすげーハマる。
当てた数によって何級かという評価が出るが、俺はまだ5級。
なんせでかいのはまだ何とか当てられるが(マイちゃんのおかげで)、小さいのはマジで予測不能。
興味わかねーから全くわかんねー。
そんな時。
『大輝ー!』
屋上の扉を開けると同時にうるさい声が聞こえた。もちろんシカト。
はしごを登る音が聞こえた。
『いるじゃん。返事しろよアホ峰』
「うっせーな。俺は今急がしーんだっつの」
クラスメートで俺の隣の席のなまえ。入学当初から馴れ馴れしかったコイツとはいつの間にか呼び捨てで呼び合う仲になっていた。
『何してんの?』
なまえが俺のスマホを見た。別にコイツになら見られても何とも思わねーし。
ラスト1問も外して、出てきた結果は6級だった。
「あーもう無理。昇級しねー」
俺がため息をつくと、なまえが手を俺に差し出した。
『貸して』
「…あ?」
何言ってんだコイツ。
『大輝馬鹿だねー。私に貸してご覧なさい』
五級なんて余裕で越えてやるわ、なんてなまえが言った。
「お前じゃ無理だろ。俺とお前じゃおっぱいへの愛情が違ぇ」
『いいから貸してよ』
うるせーなまえに俺は仕方なくスマホを預けた。そしてなまえの様子を伺う。
「…なっ!!!」
す、すげぇ!
コイツマジでノーミスだ。ついにラストの問題に差し掛かったが、なまえは迷わずFカップを選び、見事全問正解を叩き出した。
俺の目の前に現れるのは一級の文字。
『見たか!すごいだろっ!!!』
威張るコイツに少々腹が立つ。でも仕方ねー。俺が一番好きなのはマイちゃんのおっぱいだし。
「なまえ…」
俺は名前を呼んだ。
『はい?』
「俺をお前の弟子にしてくれ!!」
素直におっぱいについて、コイツから学ぼう。そう思ったことは嘘ではなかった。
「何でお前そんなぺったんこなのにでけーのまでわかんの?」
『死ね』
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