夏戦争 | ナノ



通話が中断されました


―通話が中断されました―

「えっ、嘘でしょ……どうしようかな」

―カズマさんからコンタクトがありました―

『カズマ:ごめん、こっちの回線が混雑してたみたい』
『レイカ:あー大丈夫だよ。気にしないで』
『カズマ:こっちからかけ直すよ』

―通話を開始致しますか?―
― →Yes  No ―

「もしもしー声聞こえる?」
「〈……聞える〉」
「で何だっけ、さっき話してたの?」
「〈スポンサー主催のタッグバトルの日程〉」
「あーそうだったね!どうしよっか」
「〈あっちは夏休みだったら何時でも良いんでしょ?〉」
「私とカズマの予定が合う日か……こんな感じでスカイプで話しながらだったら何時でも良いよ私は」
「〈僕も別に。でも最近通話の回線が良くないからね〉」
「まあ確かに。直接会えたら楽なんだけどね、あははっ」
「〈……じゃあ会う?〉」
「えっ、」
「〈会おうよ、今度〉」
「だってカズマ、前に素顔見られたくないって言ってなかった?」
「〈レイカは会いたいんでしょ?〉」
「そ、そうだけど……」
「〈じゃあ決定。いつ暇?……っていうか何処に住んでるんだっけ?〉」
「東京だよ。カズマは名古屋だっけ?」
「〈……結構遠いな〉」
「あーそれは大丈夫。名古屋にある大学のオープンキャンパス行くつもりだったから、私がそっちに行く」
「〈そう。良いの本当に……?〉」
「良いよ、良いよ。あ、あと空いてる日だっけ?」
「〈僕は別にいつでも。……あーでも今月の27辺りから8月の前半辺りは無理かな〉」
「そうなの?あっ、私もその辺り駄目だ。長野にいるわ」
「〈えっ……僕も長野いるよその時。場所何処?〉」
「えーっと、長野県上田市?」
「〈?!〉」
「もしかして……ピッタリ?」
「〈ちょっと吃驚した。でもそうしたら駅とかで待ち合わせすれば良いんじゃない?〉」
「そうだね。でもちょっと事情が合ってまだその日付中に空いてる日がまだ分からないから詳しい事はまた今度で良い?」
「〈分かった。そろそろ挑戦者の相手しなくちゃいけないから落ちる〉」
「了解、頑張ってねー」
「〈……ちゃんと見に来てよ?〉」
「うっ……うん」
「〈……この前やった深夜枠のOMC、レイカ来なかったでしょ?〉」
「す、すいません」
「〈スポンサーから貰った昨日のムービー、レイカに送ったからちゃんと見てね〉」
「はいはい」
「〈“はい”は1回〉」
「はーい」
「〈じゃあね、また後で通話するかも〉」
「分かった。待ってるよ」

―通話が終了されました―

『カズマ:レイカが見に来ないとやる気出無いから絶対来てよ』

「……本当可愛いな」

2010/08/19

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