GM00 | ナノ


[GM00連載番外編]
※主人公の名前はシルビアで固定


お昼を食べた後、お腹が一杯になったからか刹那は私に抱きついたまま眠ってしまった。
ぐっすりと気持ち良さそうに眠る寝顔に私は自然と頬が緩む。起こさないように私は刹那を抱き直すと食堂を出た。

「シルビア」
「ロックオン。……さっきは服有難う」

擦れ違った彼に声を掛けられ立ち止まる。ロックオンは刹那を見ると、柔らかく笑い頭を撫でた。

「構わないさ、それよりどうだ?刹那の様子は」

寝ている刹那を気遣ってか若干小さめの声で話す彼。

「私から離れないわ。元の姿の記憶はやっぱり無いみたい」
「幼い頃母親に甘えられなかった分を無意識の内に補おうとしているんだろうな」

少し悲しそうに苦笑をする彼に私は刹那の顔を改めてみる。普段は絶対見せ無いような幸せそうな表情。

「……何かいい夢を見ているのかな?」
「そうだと良いな」
「……うん」

刹那を見る彼の表情は普段見せる"お兄さん"の表情ではなく、――我が子を見る、"父"のような優しい表情だった。



ちびっ子マイスター!
(,……こうして見てみると何だか2人共刹那の両親みたいね、クリス?)
(そうですね、スメラギさん!2人なら良いお母さん、お父さんになりそう!!)
(……何やってんすか、2人とも)
((ちょっと、今良い所なんだから邪魔しないでリヒティ!!))
(な、何で俺が怒られるんだ……)




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