※イナズマ連載番外編
高校パロ 雷鳥さんと豪炎寺君がカップルになったら。 雷門中に付属校があるかとかは知らん。
怒涛の中学時代を過ごし、アタシ達が高校に入って1年が経った。雷門中の付属校である高校に入ったので特に苦労する事無く、高校に入った訳だが……1つ後悔する事があった。それは、
「……ねぇ、修也ここ廊下なんだけど」 「ん、」
投げやりに答えながら彼は抱きしめたアタシの髪を梳いて、笑みを向けてくる(うわぁぁ、その笑顔反則だよっ) ……幼馴染であり彼氏である彼、豪炎寺 修也は高校に入ってから異様にボディタッチが多くなってきた。それは良い、寧ろ彼氏なのだから当たり前だろう。だけどこの高校は付属校なのだ、雷門中の!! 否応無しに顔馴染みの後輩や、イナズマキャラバンで知り合ったメンバーが態々この学校に入学してきたりして、この高校いるのだ、幾らアタシでも流石にそのメンバーに見られると恥ずかしいものがある。 でも修也はアタシが嫌がれば嫌がるほど、その行為をして来る。何だこの苛め。と内心泣きながら、それでも嫌がりきれないアタシ自身はもっと情けなく思える。
「おー今日もお熱いね」 「アメリカに居た頃を思い出すよ」
そう言って声を掛けて来たのは一之瀬君と土門君。彼らもこの2年間でかなり身長が高くなり、今では女子の中でもかなり人気になっている。(っというか、サッカー部面子は今でも人気者だ) 近付いて来る2人にアタシは修也から背を向ける形で振り向けば、今度は後ろから修也が抱きついてきた。うう……く、苦しい。
「豪炎寺も大変だな」
そう言って笑う2人に修也はあぁ、と溜息交じりで返事を返した。アタシは意味が分からず首を傾げると、まだ気が付いてなかったのか!と土門君に笑われる。
「お前、いろんな奴から好かれてるの気が付いてないだろ?」 「土門!!」
声を上げて土門君を抑えに掛ろうとする修也に今度はアタシから抱きつけば、困った様に動かなくなる。(それを見て一之瀬君が爆笑した)
「だから、豪炎寺の奴お前の事取られない様に皆の前で見せつけてんだよ」
じゃないとあんなにクールだった奴がこんなに積極的になる訳ないだろ?と土門君が笑えば修也は悔しそな表情を浮かべると、アタシの肩に顔を埋めて来た。 アタシも軽く修也の頭を撫でてあげると、2人がお幸せにー。といってどっかに行ってしまった。……昼休みも終盤に迫り、廊下は閑散としている。
「修也、」
誰も居無い事を確認して、アタシは修也に声を掛けた。顔を上げた修也の頬を両手で包み、背伸びをして軽く彼の唇にアタシは唇を重ねる。 アタシからのキスに修也は驚いた様に目を見開くと直ぐにもう一度、今度は深いキスをして来た。
「んう……、修、也っ」
舌が絡み合う、濃厚なキス。息が持たなくなり必死に修也の胸板を叩けば、名残惜しそうに唇が離れて行く。 息を乱しながら修也を睨みつければ彼は優しげな笑みを浮かべてアタシを抱きしめると、耳元で小さく囁いた。
「……愛してる、これからもずっと」
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