グッと首に力を込められアタシは息が出来なくて、大きく口を開く。苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。 ただそれだけが永遠と頭の中に木霊する。それと同時に僅かながらの思考が働き、助けて。と言葉にしようともそれは虚しくアタシの嗚咽の中に消えて行った。
「し、……ろう、くんっ」
どうして、そう問いかけるつもりで今正にアタシの首に手を掛ける人物に視線を向ける。彼は恍惚とした表情でアタシを見て来た。彼のその表情がアタシは許せなくて、ふざけんな。と心の中で罵声を散らす。 もう体に力が入らなかった。抵抗しないアタシに終わりが近いのだと彼も気付いて居るのか、更に力を込めてくる。
「飛鳥も……僕を必要としてくれないなんて、絶対に許さない」
そう言って彼の瞳から零れた涙がアタシの頬に落とされた。頬伝う彼の涙にアタシは目を見開く。そして、アタシの瞳からも涙が零れていた。
「……ご、めん……ねっ」
絞り出された言葉に吹雪君は目を見開く。アタシは精一杯の笑顔を彼に向けて、意識を手放した。
囲われた鳥 (やった……っ、これで飛鳥は僕のものだ)
――冷たくなって行く彼女の亡骸を抱きしめる彼の瞳には、もう光が宿されることは無い。
――― カッとなってやった(笑) ヤンデレな吹雪君とか美味し過ぎる^p^
2009/11/10
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