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愛した分だけ愛されるとは限らないのよと彼女は嘲笑った。
僕が知る限り彼女はいつも笑っていたけれど。
愛されなかったの?と僕が聞くと、まさか、とまた口端を上げた。
十分愛されていたと思うわ。

「でもね、やっぱり愛って、賞味期限があるの」
「賞味期限」
「そう。そうよ」
「それは、いつまで」
「人が死ぬまで」

20120523

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