世界にさよならを | ナノ


「では、紙やアイテムを持っている人は見せてください」

小金井が持ってきたアイテムを各自が持ったのを確認し、赤司が声をかける

紙やアイテムを持つメンバーをまとめると、

誠凛↓
黒子「 NEG 鍵は6歩」
    アイテム:なし
小金井「 21 18 18 14 鍵は直して3歩」
    アイテム:杖
海常↓
黄瀬「KPLFS 鍵は1歩」
    アイテム:短剣
秀徳↓
宮地「 13 16 11 9 10 22 鍵は直して2歩」
    アイテム:斧
緑間「 3 10 20 9 16 17 鍵は直して1歩」
    アイテム:水晶杖
桐皇↓
今吉「 OZIAAPWXXMZ 鍵は8歩」
    アイテム:ダガーナイフ
桃井「 TQUG 鍵は2歩」
    アイテム:なし
陽泉↓
氷室「 ORMKLXVMHIV 鍵は4歩」
    アイテム:なし

洛山↓
赤司「 8 6 11 4 鍵は戻して後ろに3歩」
    アイテム:なし   
 
霧崎第一↓
花宮「1 5 15 15 24 鍵は戻して10歩」
    アイテム:レイピア
名無しの「 BNBAPO 鍵は1歩」
 アイテム:ロングソード
となった

「各校、そして名無しのさんも1枚はその紙を持っている、というコトになるな」
「ちゅーことは、この紙を持っているやつとそのそばにいた奴が連れて来られてる、ってことやな」
「この紙には見覚えはねぇが、俺は部室に置いてた封筒を開けてからの記憶がねぇ」
「俺も練習中にポケットになにか入ってるのに気づいて、目が覚めたらここにいたんだ」

赤司・今吉の言葉に花宮・宮地も自分の最後の記憶を話す
他のものも身に覚えのない者もいたが、この紙がここにいる「鍵」になっているらしい
私は…やっぱりここに来るまでの記憶がない
いつこの紙を、どうして……?

「なんかこのアイテム……ゲームに出てくるやつみたいッスね」

黄瀬の言葉に各々で話していた声が静まり返る

「バッカ!どつくぞ黄瀬テメェ…!」
「いてぇッス!!もうどついてるじゃないッスか…」
「そんなのあり得るわけねぇじゃねぇか!!…そんな、非現実的な……」

黄瀬の言葉に、唯一反応した笠松が強く頭を叩く
不満そうに文句を零す黄瀬だったが、笠松の表情を見てハッと言葉を止める
半ば叫ぶように話す笠松の言葉が尻つぼみに、絞りだすように小さくなる
その言葉に、周りの者達の表情が、言葉が、凍りついたように静まり返る
その場にいた者は「誘拐・拉致」という、現実に起こりうる事態を予想していた
だが、黄瀬の言葉に脳裏には今までの出来事や、恐ろしいバケモノが浮かぶ

考えたくなかった答え
自分たちの知り得ない何かによるもの
非現実的なこの状況に、ここから出る希望が薄れていくのを皆が感じていた

話しだすものはもういなかった

(最後まで紡げない言葉は)(絶望を色濃くした)
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