「ではこの階段を登りましょう」
「うん……」
名前はLの腕にしがみ付き、歩き出した。
かん、かん、と無骨な音が鳴り響く。
恐怖に目を瞑った、その瞬間、
ポタッ
「!?」
何かが首に落ちた。
「どうしました?」
全く、何故この人はいつもこうなのか……。
「首に何か落ちた」
「何ですかね、……!」
「? 何?」
「……知らない方がいいでしょう」
「えぇ」
そう話しているうちに、Lと名前は何かの部屋に辿り着いた。
見ると、そこは元々オフィスだったのか、血塗れのデスクがたくさんあった。
目を凝らすと、奥にドアがあるのが分かる。
そしてその隣にも、ドアが。
「どちらにしますか?」
-Which do you choose ?
右のドア
左のドア
螺旋階段
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