粟田口より

一期一振、薬研が参加。

「これが・・・その文ですな・・・」
「華に恋文たぁ、どこの誰かねぇ」
「薬研!!落ち着いている場合じゃない!妹の貞操の危機なんだよ!!」
「いち兄、落ち着いてくれや・・・」


伊達組より

貞宗、鶴丸、光忠、大倶利伽羅が参加

「伽羅ちゃんがついていながら・・・」
「・・・すまん・・・」
「(謝ったぞ!?あの伽羅坊が!!こいつぁ驚きだ!!)」
「お前ら落ち着けって!」


三条より

三日月、小狐丸、石切丸が参加


「俺の華が穢されるのは我慢ならん」
「三日月、冷静に。まだ話はわからないんだよ?」
「いいえ石切丸・・・政府の文に紛れ込ませる等悪質極まりない!!」


祈祷組より

青江、太郎、次郎が参加


「あっはっは!華可愛いからねぇ!!!」
「全て暴きたくなるよねぇ・・・心内のことだよ?」
「青江・・・」


左文字より

江雪、宗三が参加


「和睦の道は・・・ありません」
「同意ですね。跪かせて命乞いをさせてやりましょう」


源氏兄弟も参加


「この名前の書き方だが、古風だな」
「うん、そうだねえ。これ・・透かして見たらいいんじゃないのかなあ」


封筒の中身を出してみれば直ぐにわかるのに、それをしないんでしょ?
こまつな丸君が文は華の物だから許可なく見れないっていうんだからさ


「小狐丸じゃ・・・主様の物ですから!」
「なら、透かしてみようよ」


光りに当ててじっと髭切は封筒を見つめる。
見えているのかいないのか、皆が固唾をのんで見守る。


「す・・・き・・・?」


事情を聞きつけて遅れてやってきた長谷部が固まった。
集まっている男士皆固まっている。


「付・・・き・・・合って・・・」


「や・・・やはり・・・恋文か!?驚いたぜ!?なんてことだ・・・」
「まだあんなに小さい華ちゃんにそんな・・・・」
「・・・斬るか」
「ちょちょ・・・ここでぬくな!!」
「鶴さん!!!しっかりして!!!!息して!」
「三日月・・・駄目だ。放心している。」
「・・・・主様は渡しませぬ・・・」
「そうだ・・・どこの馬の骨ともしれぬ者に・・・俺の娘はやらん・・・」
「意識が戻ったのはいいけど落ち着くんだ二振共」
「和睦(物理)ですね」
「ええ。行きますよ」


一体全体どこの誰がよこしやがったこの封筒!!!


と、殺気の満る部屋を遠目に見つめる影。


「・・・言いだしにくい・・・」
「鳴狐!しかし今言わねば大変なことになりそうですぞ!」
「・・・俺が写しだからか!!」
「きりくに殿も落ち着いて下さいませ!!!」


言えない。言いだしにくい・・・・。


まさかその封筒の主は切国で、
恋文ではなく、華との交換手紙なのだということを。


結局その日、華本人に皆が詰め寄って確認した結果。
誤解は解けて架空の男は消え去ったのだが。

男士らの精神的ダメージは計り知れないものとなり
一部の者らは未来に華が恋をした際
嵐が来ることを学習したのである。









×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -