Novel
死が二人を分かつとも

※ラトちゃんは青田さん(@cyan_13_)のお家の子
※青田さんの描かれた同タイトルのイラストに寄せて

この世に二つとない魔具は、極秘のうちに売りさばかれると相場が決まっている。数年前、ひとつの組織を壊滅に追い込んだ幼き魔女の、類いまれなる能力を模して作られた"、<蛇の目>と呼ばれる指輪もその一つ。
新月の夜、即売会は仮面舞踏会に紛れて行われる。昔、アンブローシアが繋がれていた教会の跡地には、即売会に御誂え向きの豪奢なホテルが建っていた。
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あの日の幼い魔女は、顔色も変えず、一心不乱にドレスを選んでいた。自分の為のものではない。隣でかすかな呆れ顔を見せるラトラナジュに着せるものだ。彼女に似合うものを見繕っている目は真剣そのもの。世間の常識など殆ど知らずに生きてきたアンブローシアだが、仮面舞踏会のドレスコードがウェディングドレスとタキシード、と聞いたときには流石に目を丸くした。結婚式と呼ばれる、あの特別な日に着る衣装を指定するなど趣味が悪いにもほどがある。
しかし、ラトラナジュが当たり前のような顔をして、アンブローシアのドレスを選び始めたものだから、アンブローシアもすぐに切り替えた。考えてもみろ、ラトラナジュにウェディングドレスを着せる機会がこの先どれほどあるだろう。それを思えば、なんと都合のいい。
アンブローシアは、存外現金な魔女である。ラトラナジュに一番似合うドレスを選ぶためには、なにも惜しまない。
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即売会の情報を得てからというもの、アンブローシアは落ち着かない日々を過ごしていた。無効化の力を持つラトラナジュにアンブローシアの魔法が効かないことは自明だが、アンブローシアの居ないところでアンブローシアの魔法-人を操る-を悪用されることは防ぎたかった。アンブローシアが生まれて来なければ、そしてこの魔法を持っていなければ、<蛇の目>は作られやしなかったはずだ。仮面舞踏会への潜入は、作らせてしまった幼い自分の罪を贖うには都合が良かった。
ラトラナジュの方をちらりと見ると、彼女はアンブローシアに視線を返した。綺麗な瞳だ。こんなに見つめても、ラトラナジュの瞳は意志をなくさない。今までどれほど救われてきたことか。
本当は、自分のことだから、自分一人で行かなければならない、と、アンブローシアは思う。でも、アンブローシアはラトラナジュに力を無効化されていない状態では、自分の意思に関わらず周囲のすべてを操ってしまう。そんなことをしたら、すぐに暴露てしまうだろう。オパールの魔女、虐殺人形、アンブローシアがそこに潜んでいる、と。
ラトラナジュを危険な目に合わせたくない。でも、置いて死にたくない。二つの思いが絡み合う中、アンブローシアはとうとう口にする。

「…一緒に来てくれる?」

震えるような声で紡いだ問いは、涼やかに返される。

「当然だろ。アンが行くなら私も行く。ぶっ壊すぞ、そんな指輪」
「…うん!」

そして、冒頭に至る。未婚の女がウェディングドレスを着ると嫁ぎ遅れる、という噂は聞いたことがあったものの、そんなこと、アンブローシアには関係ない。ラトラナジュが嫁ぎ遅れれば嫁ぎ遅れるほど、一緒にいられる時間が長くなるのだから。そんな自分勝手なことを考えてしまうほど、アンブローシアはラトラナジュのことが好きで仕方ない。甘酸っぱいだけですまないこの気持ちは、恋とも愛ともつかず、アンブローシアの胸を締め付ける。ふと、1着のドレスに目が止まった。
黒薔薇のレースは、ラトラナジュの肌によく映えるはずだ。コルセットで細い腰を引き締めたら、彼女は一体どんなに可愛らしいだろう。シックな雰囲気の中に白いフリルのアクセントがあるのも、また可愛らしい。なんといっても白はアンブローシアの名の一部。ビアンカを纏う、ラトラナジュ。それは、アンブローシアの独占欲を満たしてゆく。

「ラト、私、これがいいと思う」

一瞬ばかり目を丸くしたラトラナジュは、にやりと笑って、ウェディングドレスをアンブローシアの眼前に突きつけた。

「私も、アンブローシアはこれがいいと思う」

ラトラナジュの髪の色は赤。ルビーの魔女、と呼称される彼女が選んだのは、真紅のドレスだった。思わず喉を鳴らしたアンブローシアの前で、彼女は華麗に笑んでみせる。

「私の色」
「ラトの色!だいすき、私これにするわ!」
「私も、アンの選んだこれにする。このレース、綺麗…」

ドレスを胸元に抱いたラトラナジュの表情は、どこか陰を感じさせつつも、ガラスのように可憐だった。アンブローシアは、ラトラナジュの手を取り、指先を絡めてしまう。そうしないと無効化されない、なんて言い訳だ。本当は、ラトラナジュの指先が一本触れるだけでも、アンブローシアは魔法を全く使えなくなる。見え透いた言い訳を許したラトラナジュは、アンブローシアの手をそっと握り返した。
その夜、二人はそれぞれにドレスを着せあい、いよいよ敵陣へと赴いた。
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白い蝶のマスクをつけたのはラトラナジュ。
黒い蝶のマスクをつけたのはアンブローシア。
腕を組んで、ホテルの中へと足を踏み入れる。

「アン。震えてる。怖いのか」
「…ごめんなさい。嫌なことばかり、思い出してしまうだけ」
「…そう」

ホテルと化したところで、この場所は、アンブローシアが幽閉されていた場所であることには変わらない。鎖で繋がれていた日々のこと、独りで死ぬことしかできないのだと思っていたときのこと、思い出したくなんかないのに。ラトラナジュの指先が、腕に絡みつく。冷たくて、愛おしい。開きかけていた記憶の扉が、ラトラナジュの温度で再び閉じてゆく。

「ありがとう、ラト」
「ん。それより、此処にいるやつら」

ラトラナジュの視線が鋭くなる。周りを見渡したアンブローシアは、ラトラナジュの言わんとすることを飲み込み、瞳をゆるりと細めた。彼らの瞳には、見覚えがある。最近はラトラナジュの透いた目ばかりを見ていたものの、昔は、こんな目しか見たことがなかった。意思のない、光のない、無造作にはめ込まれた河原の石のような目。自分の意志をなくし、手足に糸を繋がれたからくり人形と化した人間の目。

「もう、既に操られているみたいね」
「ああ。即売会なんざ表向き。本当の目的は、<蛇の目>で、奴らを従えることだったんじゃねえか。組織の再興には都合が良さそうだ」
「私のいないところで私の力を使われるのには納得できないわ」
「…そういや、私はともかく、お前は平気なのか?」

アンブローシアは、彼女から腕をはなしてみる。もし、その力がアンブローシアにも効くのなら、無効化の魔女の手を離した瞬間に、アンブローシアもまた操られてしかるべきなのに、なにも起きない。

「同じ力同士では効かないのかしら」
「私でないと抑えられないくらいなんだから、お前の力は相当ぶっ飛んでるよ。圧倒してるだけなんじゃないか…そうだ、アン。お前が全員操り返してやるのは?」
「ふふ。ラトのそういうところ、本当に好きよ。だいすき」

微かに笑うラトラナジュ。言葉とは裏腹に、アンブローシアの手をとったまま、離さない。その視線の先には、人の群れ。手を離して仕舞えば、アンブローシアはうっかり彼らを傷つけかねない。
そう、なんの気もなく、ただ、無意識のうちに。
それがどれほどアンブローシアにとって苦痛であるかを知っているから、ラトラナジュはアンブローシアが彼女の体のどこかに触れたがるのを、許している。自分から繋いでやることもある。

それは、アンブローシアの為だけでなく、巡り巡って周りの為にもなっている。しかし、それを知るのは、当のアンブローシアと、ラトラナジュだけだ。どこからともなく現れ、二人の肩をそれぞれ抱いた男たちは、不幸なことに、アンブローシアとラトラナジュの手が離れて仕舞えばなにが起こるのかを、知らなかった。

「美しい魔女、その仮面の下を見せてはくれないか」
「儚き魔女、その力を見せてはもらえないか」

それぞれ反対側へと強い力で引かれた瞬間、アンブローシアの手の中から、ラトラナジュの手がすり抜けた。つかみなおそうとしても、もう遅い。彼らは、アンブローシアを解放してしまった。薄いヴェールすら纏わぬ七色の瞳が、ラトラナジュを映して淡く光る。うすぼんやりとした光がじわじわと色を濃くしてゆくのを、アンブローシアは止められない。片手は男に掴まれ、もう片方の手はラトラナジュに伸ばしたまま、アンブローシアは必死に彼女の名を呼んだ。

「ラト!」
「目を閉じろ、アン!」

でも、もう遅い。
叫び返したラトラナジュの仮面に男の手が触れたのを、アンブローシアは見てしまった。見なければ、大人しく目を閉じていられただろうに。よりにもよって、最愛の彼女の眼帯に触れようとする、不快な指を、見てしまった。アンブローシアの網膜に焼き付き、離れない。制御を失った魔力が、彼女の目を煌々と光らせる。

「その子に触れるな」

アンブローシアの喉から、低く掠れた声が響いたのは、男の指が、彼の片方の眼球に突き立てられてからのことだった。彼女の魔法は、言葉よりも早い。
先程まではあるべき場所におさまっていたはずの丸い眼球は紐のような神経一本で、昏い眼窩にしがみついていた。頬には涙のような血が垂れ、男は痛みのあまり蹲る。その隙をつき、ラトラナジュは太腿に隠していたピストルを手に、アンブローシアを捕縛する男の両腕を、目にも留まらぬ速さで撃ち抜いた。
呻く男の腹をピンヒールで咄嗟に蹴り飛ばしたアンブローシアは、真っ先にラトラナジュに飛びついた。縋るように抱きしめ、彼女の目元に触れる。すう、っとおさまる輝きを見つめながら、ラトラナジュはその指先を受け入れた。

「怪我はない?」

その場に倒れ、呻く男たちなど最初から居なかったかのようだった。アンブローシアは、残酷だ。誰より愛しいラトラナジュ以外の全てに対して、無関心だ。万一にでも、他者に彼女の眼帯が外された暁には、アンブローシアは間違いなく、なんの躊躇もなく彼らを殺してみせるだろう。

「ラト、私、やっぱりやるわ」

ぱちり、と目を瞬いたラトラナジュは、アンブローシアの言葉の意味を噛み締める。

「操り返すつもりか」
「そう。もしかしたら、私の魔法が効かないような呪具を持っている人もいるでしょうけれど、そうしたら…」
「そいつらは私の敵だってことだな」
「お願い。…万が一にでも、私がやり過ぎてしまったら、その時はどうか止めてね、ラト」

無効化の魔女以外に、アンブローシアを止められる者はない。ラトラナジュの手によってのみ、アンブローシアは救われる。
名残惜しそうにラトラナジュの手を離し、アンブローシアは、蝶のマスクをのろのろと外した。そして、仮面を下に放り、人の群れを見渡した。彼女の放つ光の方を振り向いた男たちは、指輪の呪縛から解放される代わりに、アンブローシアの傀儡と化した。
たったの一度でもアンブローシアと視線が合ったものは、もう、アンブローシアの思いのままだ。

「指輪をこちらに渡して」

ワイングラスを持ち、陽気に語り合っていた、人形の目をした彼らが、一斉に動き出す。指輪を探し始めたのだ。まだ即売会も始まっていないというのに、場内は次第に異質な空気で満たされてゆく。

「<蛇の目>はどこだ」
「早く出せ、競り落としてやろう!」
「貴様!手にするのはこの私だ!」

彼らは容易くいがみあう。けれど、アンブローシアが争えと願ったわけではない。一つのものを複数人で取り合う時、争い合うのは生存本能だ。指輪の力は、元を辿ればアンブローシアの魔法の模写だ。
贋作だ。

アンブローシアは、目を閉じ、ラトラナジュを想う。

あの日、殺そうとしたはずの魔女。
アンブローシアの魔法を跳ね除けた彼女。
どう頑張っても、コントロールの効かない己が魔力。

次第に、喧騒は大きくなってゆく。アンブローシアの背後に、銃声が響く。ラトラナジュの銃の音だ。

「此奴は私のだから」

場にそぐわぬ優しい声を聴き、アンブローシアはゆっくりと目を開けた。微かな硝煙をまとい、彼女は一歩を踏み出す。

「奴ら、殺し合いまで始めたぞ」
「殺せなんて、思ってないのに…」
「それが奴らの本能なんだろ」

ひゅん、と飛んできたナイフを首を傾げて避けたラトラナジュは、次の瞬間アンブローシアの頭をぐいと下に押し付ける。その頭上をかすめた銃弾が、背後の壁に風穴を開けた。
ラトラナジュが、生きる為に身につけた業だ。稀有な力を身に宿す彼女は、そうして鳥籠から羽ばたいた。引っ掴まれたローズピンクの髪を自ら切り捨て、海を渡った。綿密に練られた計画、強い覚悟。

アンブローシアには、彼女に縋り付いた自覚がある。地獄に差した一筋の光明のように、彼女を見ていた日があった。その手を借りて、空を見た。

綺麗な、空を。

「魔女だ!オパールの魔女が、此処に居る!」
「探せ!殺せ!」
「決して逃がすな!」

ラトラナジュは、アンブローシアの魔法をかいくぐって駆けてくる男達に、銃を向ける。アンブローシアを殺そうと迫るナイフを、銃を、撃ち落とす。
アンブローシアよりも小柄な体躯で、縦横無人に跳ね回る。ふわり、ドレスの裾が広がった瞬間、右目の死角から飛び込んできた男のナイフが、彼女の髪に触れた。ラトラナジュの片手に握られていた短剣が、男の呪具を破壊するのと同時だった。

数本ばかり、風に舞う。
アンブローシアの元に、飛んでくる。頬を撫でて、どこかに飛んでゆく。
ラトラナジュの、髪が。

その男は、自ら首筋を切り裂いた。夥しい量の血液が噴き上げ、雨のように降り注ぐ。真紅の衣装に血を浴びたアンブローシアの顔には、まるで表情がなかった。

「 」

ラトラナジュが相手をしていた男たちの目の色が変わってゆく。そして、今まで味方であったはずの、互いの胸に、ナイフを突き刺しあった。
彼らの屍を一瞥し、アンブローシアは先を行く。

最早、殺戮だ。
先程とは違う。アンブローシアが、殺し合いをさせているのは明白だった。魔女の力は、歳を追うごとに強くなる。アンブローシアも、そのうちの一人だ。組織を壊滅させたあの日から、彼女の魔力は年々強くなるばかり。その身に巣喰う力は、コントロールを試みる彼女を嘲笑うかのように、年々激しさを増していた。ラトラナジュは全く気にも留めなかったし、やすやすとアンブローシアの魔法を無効化してみせたから、今まで表に出なかっただけだ。
幼いアンブローシアの魔法を防ぐために作られた呪具は、どうやら今のアンブローシアの力を阻む壁にはならないようだった。

無効化の呪具は、本来の、そして今の無効化の魔女の力に、遠く及ばない。

血まみれのダンスフロアに足を踏み入れたアンブローシアは、周りをぐるりと見渡す。彼女が殺すまでもなく、彼らは絶命していた。

殺してやる。
殺してやる。
ラトを、傷つけるような奴、みんな死んじゃえばいいんた。
殺してやる。

涙を落としたアンブローシアの腕を、ぐいと掴んで止めたのは、ラトラナジュだった。彼女の細い腕を、アンブローシアは振りほどけない。

「アン!」
「ラト…髪…髪がね、ラトの…」
「ち、邪魔すんな」

アンブローシアの後ろで立ち上がった男の胸を、無造作に放ったナイフで貫き、ラトラナジュはアンブローシアに身を預けた。冷たい身体だ。生臭い。
鉄錆の匂いがする。

「なあ、指輪はどこだろうな。魔力を辿れるか」
「魔力を、辿る?」
「ああ、そうか。私がやる」

魔女の身でありながら、魔力の辿り方も知らないアンブローシアの代わりに、ラトラナジュは感覚を研ぎ澄ませた。折り重なって倒れた屍の、一番上の男が握りしめた手の中に、アンブローシアと同じ性質の光が、微かに見える。

「彼処だ」
「彼処…」

まだ生温かい手を開かせ、アンブローシアは指輪を手に取った。ゴテゴテとうるさい装飾を施された指輪は、彼女の手の中で、その魔力に呼応するよう、鈍く光る。
アンブローシアは、それを手の中でもて遊び、床に放った。すかさずラトラナジュのヒールが指輪を砕く。
二人は、その光が消えるのを、ぼんやりと見つめていた。

「この街にはもう、いられないわね」
「すぐに発つか」
「ええ…」

ごめんなさい、と口にしようとしたアンブローシアの唇を、ラトラナジュの唇がふさぐ。一瞬触れ、すぐに離れた唇に自分からもキスを返し、アンブローシアはふにゃりと笑った。ラトラナジュのことが愛おしくてたまらない、というような、いつもの顔だった。
静寂に支配されたホテルの中で、二人はそっと抱き合う。

「その前に、踊らない?」
「血でぐちゃぐちゃのカーペットの上で?」
「…ラトと踊ってみたかったの」

本当に、ラトラナジュのことしか考えていない。そんなアンブローシアが差し出した手を取った、ラトラナジュもラトラナジュだ。死が色濃く満ちた世界で、動かぬ身体を避けながら、二人は踊った。
可憐に、狂おしく、小さな血しぶきを足元に浴びながら、ステップを踏んだ。

「私が死んだらアンはどうする」

何気ない問いは、無邪気に返された。

「ラトを殺した全てを殺して、逢いに行くわ」
「ぶっ飛んでやがる」

に、と笑ったラトラナジュは、アンブローシアを否定しない。
アンブローシアは、手のかかる女だ。ラトラナジュの髪が数本飛んだだけでも、数人を殺してしまうような魔女だ。ラトラナジュの体が傷ついた暁には、きっと数人では済まない。
アンブローシアは、ラトラナジュを愛している。
愛しすぎているといっても、決して過言ではない。それは、ラトラナジュが今までに受けた愛のどれとも違っていた。アンブローシアは、ラトラナジュたった一人に、身を滅ぼすほどの愛を、注ぎ続ける。

「死んでもお前に愛されるのか」
「いや?」

ラトラナジュは、アンブローシアの首元を飾る黒いリボンの端をくわえて笑う。

こんな茶番に付き合ってるんだ、察しろ。

ラトラナジュの表情を見て、アンブローシアはまた、愉しげに笑った。

もうすぐ、悲惨な夜は明ける。

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