*六年生


「ねぇみんなってさ、鯛焼き食べる時、頭から?尻尾から?」

「私は頭からガブリだなっ!!」

「…なんか表現怖いよ小平太……仙蔵は?」

「私は尻尾からだ。最後まであんこを残しておきたいからな。」

「んん?仙蔵と俺は逆だな。俺は最後に何も付いてない、生地だけを食いたいからいつも頭から食ってる。」

「バカタレィ!!あんこと生地の両方で食べ終わるのが良いんだろうが!!」

「俺は口の中が甘いままで終わるのが嫌なんだよ!!」

「だったら始めからあんこの入っていない鯛焼きを食えば良いだろう!!」

「それもう鯛焼きじゃねぇだろうが!!」

「なんだと?」

「あ゙ぁ?やるか?」



「あーあ……また始まっちゃったよ………長次は?どっち派?」

「もそもそもそ………」

「何を言っているのか良く聞こえないぞ長次。」

「………み。」

「え?なに?」






「丸呑み。」