風恋
1話
2014.11.16start

☆まえがき★

原作ベース。
一護に告白されたのに断ってしまった雨竜たん。
でも本心は………。
よくある風邪ネタです。
相変わらず、雨竜たんがツンデレです(笑)
この話の時期は、原作でルキアを助けに尸魂界へ行って帰って来てすぐの頃、イチウリ高1です。



その日は朝から体調が優れなかった。


喉が妙にいがらっぽく、微熱があるのか身体も怠い。


多分風邪の引き始めだろう、と自己診断を下した雨竜は、取り敢えず荷物を纏めて教室を後にした。


席を立った途端、僅かに目眩を誘発される。


(これは、早く帰って休んだ方がいいな…)


雨竜はふらつく足を踏張ると、何事もなかったかのように歩き出した。


「こんな時に黒崎に出くわしたりしたら、厄介だ……」


こんな不安定な状態で彼と向き合うのは、随分と勇気がいる事だから。


雨竜は小さく溜息し、今はここにいない男へと毒づいてみる。


まったく彼は、善くも悪しくも人の心を無遠慮に掻き回してくれる。


―――――よりにもよって


滅却師である自分を、死神代行の彼が。


好きだと、告白してきたのだから。


それは正に青天の霹靂だった。

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