22:06 #死という文字を使わずに死を文学的に表現してみろ
桜ひらり舞い散る季節が来た。風が、夏風が彼女を連れて行ってしまう。あんなに荘厳に、美しく咲き誇っていた彼女を。どうして、愛した君を失うのかと嘆いても、誰も答えはしない。独り。ただ独りだ。僕は、嘆き泣き時雨て、ピ スタトルを――
怖いか? と問われれば、否。と答える。また次に、彼女を愛する機会が与えられるなら、喜んで行こう。与えられぬとしても、……行こう。連れていけ。連れていけ。俺の残り僅かを握り潰してみろ。さあ。
大好きでした。愛してました。喧嘩しました。仲直りもしました。子供が出来ました。可愛がりました。旅立ちました。長い年月寄り添いました。忘れっぽくなりました。それでも笑っていました。それなのに、静かです。静かです。
死、とはなかなかに難しい題材ですね。
書き手も読み手も、死んだことありませんものね。
『死にかけた』『死にそう』と『死んだ』では大分差があるというもの……www