勉強は一時休憩ということで、山になった宿題は机からおろされた。 そのかわりに今机に乗っているのは空っぽのお皿が4枚。それとお腹いっぱいになって眠ってしまったルフィの頭。 時刻はもうすぐ日付が変わろうとしているところだった。
「あ、そろそろ私バイト行くね」 「マジで今から?俺送るよ」 「ダメ。無理」 「だってもう12時だよ!もしなまえちゃんに何かあったら…」 「ゾロじゃあるまいし大丈夫だってば。私は小学生か」 「何で俺と比べるんだよ」
「じゃあ、行ってきまーす!」と、サンジ君を振り切って玄関を飛び出す。 流石に出歩いている人は少ないし、道路を照らすのは切れかかっている電灯だけだったりと少々治安の悪そうなこの通りだが、私はこの時間帯のこの通りが結構好きだったりする。 それに、バイト先は結構…かなり近所なのだ。
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