「ふーん、なるほどな。」 「サンジ、よく言ったぞ!」 「全部言ったぞ、写真よこせ!!」 「あ?ああ、ほら。」
ぴらり、と空中に投げられた写真。それをピッと指先で掴み、ビリビリに破いてカバンにしまう。…あとで焼却炉にでも入れておくか。 ったく、誰がいつこんなの撮ったんだよ…俺の寝顔なんて…
「サンジお前、そんなにその写真嫌だったのか?」 「ったりめーだろ…」 「おいコック。お前今すごい焦ってんだろ。」 「誰のせいだと思ってんだ!」
「写真って、焼き増しできるって忘れてねェか?」
「え……あ……」 「よし!んじゃ行くか!」 「めんどくせェけど仕方ねェな。」 「な?!」
ぐいと学ランの襟首を掴まれた。そのままずるずると引きずられていく。 しばらく自分が今おかれた現状を理解できなかった。考えて出た結論は1つ。
ハメられた……
※ ※ ※
(サンジ君、さっき何かあったの?急に固まっちゃったけど…) (なまえちゃん、ごめんね…) (何急に。どうしたの?)
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