サンジ君と同居生活が始まって早2週間。 月日が流れるのは本当に早い。なのになぜだろうか。 たった50分の授業はとてつもなく長い時間に感じるのは…
「ねえ何で?」 「え、何が?」
「聞いてなかったの?この私の心の声を。レディの声は一言も聞き漏らさないサンジ君が。」 「え、あ、すいません。」 「いやそれはどうでもいいんだけどさ。ルフィもゾロも寝てて暇なんだよーう。」 「授業聞きなさい、授業を。あ、それとも俺と愛を語りあ…」 「しない。サンジ君だってロビン先生の授業じゃなかったら聞いてないくせに。」 「当たり前さ。あの凛々しく透き通った声で読み上げる教科書の…」 「そんなロビン先生の授業でもタバコ吸ってるってどういうことなの。」 「ぎくり。」
「ええ、そうね。私の前かどうかはともかく…授業中の喫煙はよくないわ。」
私たちの会話を遮るように、言葉が降ってきた。 おそるおそる上を向く。そこには案の定笑顔のロビン先生が立っていた。 この笑顔のときのロビン先生はヤバイ。お怒りだ。
「それから後ろを向くのもダメよ。私語なんてもってのほか。」
幼稚園児を叱るようなセリフと口調。それでも幼稚園の先生には無い威圧感がビシビシ伝わってくる。
「まあ、居眠りまでしてる人がいるのね…困ったものだわ…」
ここで、ゾロとルフィが起きるはずもない。というか何でこの2人はこの危機的状況でもいびきをかいて寝てられるんだ。
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