キーンコーンカーンコーン。

どの学校でもお馴染みのチャイムが響いた。この時間のチャイムはお昼の時間を告げるチャイムだ。
いつもなら、購買か学食に走っているんだけど…
今日はサンジ君のお弁当があるからゆっくりランチタイムを過ごすことができる。


「あら、今日なまえお弁当なの?」
「うん。へっへー、いいでしょ。」
「じゃあ今日は屋上で食べましょうか。」

この学校は校舎が大きいため、屋上ももちろん広い。お昼の時間はこの屋上にたくさんの人がお弁当を持ってやってくる。最近はお弁当を作ってなかったから食堂ですませちゃうことが多くて来れない時が多かったんだけど…


(サンジ君のおかげだな。)

いただきます。という声とともに心の中でありがとう、とお礼を言った。

※ ※ ※

「ふぁ〜あ…昼休みこのまま屋上で寝るか。」
「なァ…サンジー。今度肉弁当つくってくれよー。」
「おめーはとりあえず肉入れときゃいいのかよ。…お、天気いいな。」

あくびをしながら半分寝ているマリモと、腹が減って力が入らない状態のルフィを半ば引きずるようにしながら俺は屋上への階段をのぼる。立て付けの悪い錆びたドアを開けると、真っ青な空が目に入った。
どさり。と2人の学ランの首襟の部分から両手を離し、コンクリートの床におろす。

「おい、2人とも自分で歩け。着いたぞ。」
「メシー!!」
「んあ゙?…ってルフィそれ俺のパンだろ返せ!!」

思わず呆れを含んだ笑いが顔に出てしまう。
しばらく会ってなかったけど、変わってねえなコイツら…

ふう、と煙を吐き出す。真っ青な空に白い煙がのぼっていくのが目に映えた。
しばらくこの落ち着いた時間を堪能していたかったが、ルフィの手が俺の昼飯にまで伸びてきてしまった。
サッと弁当を奪い取り、奴から遠ざかる。すると、偶然逃げた方向に座っていた2人組が目に入った。


「なまえちゃんにナミさーん!」
「あ、サンジ君。と、ゾロとルフィ。」
「あんたたちもお昼?一緒に食べる?」
「メロリン喜んで!」

屋上グッジョブ!!

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