こわいゆめからさめると、ここは真っ黒で、息が少ししにくくて、心臓がいたくて、いやだと思えば、ぎゅって胃が縮こまる。
目がさえるのがこわくて、目を開けたくなくて、それでも眠くなくて、目を開けるけど、やっぱり真っ黒。

目がさめた夜は嫌い。


「いざや、具合わるいのか?」

目の前には眠っているはずの彼がぱっちりこっちを見てる。俺なんにもしてないのに、なんで起きるの馬鹿、野性動物!

「ちが、う」

具合が悪いならまだ良かったかもしれない。これに薬はないんだもん。

「そっか」

シズちゃんはそれ以上何も言わなかった。
何も言わないで、こっちに手をのばして、抱きしめてくれた。
片方はぐるっと背中に、もう片方は俺の頭を抱え込んでシズちゃんの胸にぎゅって押しつけられる。


回らない頭では苦しいのと嬉しいのと怖いのと安心とがぐちゃぐちゃにいっぱいになって、俺も思いきりシズちゃんに、腕を回して抱きついた。







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今更気がついた、うちの静雄さんは性格崩壊してるんだ…!(本当に今更

臨也さんは言わずもがな






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