※ちょっと下品だよ
※新セル前提の新臨


人はパニックにおちいると、どうでもいいようなことを思い出すらしい。


「だまされた!」
「うそはついてないよ」
「だってそんな…!」

キスしたことないくせに、童貞じゃないなんて!


「詐欺だ!」
「何が」
「知らない!」
「いいじゃない別に」
「全然よくない!」
「気持ち良くなかった?」
「っ…!ばか、しね!」

なんで歳もそう変わらないこいつにこんなにいいようにされなきゃならないんだ。こいつだってまだ13歳だろ…!

「キスは下手!」
「だから初めてなんだって」



何でこんなことを思い出してるんだっけ。って、そうそう。
これはあのときに次ぐ驚きだね。



「しんらーー、ねー、怪我したんだけ、ど、うあ!」

「きみ…趣味悪すぎだよ。いくらなんでも、これはないよ」


ふらっと遊びに来れば、玄関で絡み合う半裸のセルティと新羅に遭遇する。

う、あ、なんだこれ

「吐、く」

「お前、本当出てけ!」





「悪かったって、大体玄関でする方も悪くない?」
「断りなく鍵を開けるな、ピッキング魔!本当にわざとじゃないの?情報屋さん」

いや、悪かったけどさあ

「わざとじゃないって!」
本当にびっくりしたんだから。さすがに友人の情事をのぞく趣味なんて俺にはない!大体無理なんだ、こういうの。新羅もそれが解ってるから少しだけは許す気でいてくれるんだろう。本当に吐いたしね!


「相変わらずなんだね、その潔癖」

「まあねえ」

「ひとまず落ち着いたなら帰ってくれるかな、童貞野郎」

「残念、童貞は卒業しちゃったんだ」

「…へえ」

「気になる?」

「全く」

「だよねえ」


さすが新羅だ。
それにしても、俺がこんなことされたら、許せないけどな。相変わらず変なところ図太いというか。この心の広さには少し惚れちゃうね。まあそんなこと絶対に言ってやらないけど!


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やおいすぎてすみませんw









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