成り変わり燐さん2



「待ってよお姉ちゃん早いよ!」
「私みたいに強くなりたいんでしょ?だったら、身体鍛えて風邪引かないようにしなきゃね」
「うん、頑張る!」

………可愛いなぁ。
どうもこんにちは、可愛い弟の雪君があまりにも病弱なので、毎朝ジョギングすることにした奥村燐に成り変わった少女です。
こんなに可愛いのに、将来はガッシリとした身長の高いイケメンになるのか……人生何が起きるか分からないよね。
でも原作のようになったのは、中学の頃から父さんに祓魔師に勧誘されて鍛えたからなんだよね?
じゃあもし私が鍛えさせずに勉強重視の眼鏡君にしたら……細身の雪男になるってこと?
………ちょっと見てみたい気もするけど駄目だ、そんなの雪君じゃない!そんな大改造した暁には、雪男ファンから殺られるッ…!!

とりあえず、雪君改造は程々にしておこう。悩み事は一人で抱え込まずにちゃんと私に相談するくらいには。


「グォオオオッ!!」
「ヒッ…お、お姉ちゃん!!」
「……マジかよ」

まさかジョギング中に屍と出くわすなんて思わなかったよ。実は私、覚醒してから悪魔がしっかりと見えるようになりました。
とりあえずこの腐った犬をどうにかしようか。

「待て」
「ッ!?キュゥン……」

おお、大人しくなった!汗だくじゃあないか。
その情けない声はなんだ、さっきの勢いはどうしたよ。まぁ威圧感出してサタンの娘だと認識させたんだから当然か。
これは有効活用させてもらおう。

「お手」
「ワン」
「おかわり」
「ワン」
「わぁ…お姉ちゃん凄い!」

よせやい、照れるじゃないか。
とりあえず、その辺の下級中級悪魔は血筋でどうにか出来ることが分かった。
まぁ使役されてる悪魔や悪魔の王に命令されてるのとかは無理だろうけどね。ゲームとかでよくあるお約束だよね。

そういえば、明日は旧友のところに行くとか父さん言ってたな……絶対メフィストだよヤダー。



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