「ひーめっ!こっちは飾り付け終わったよ。他にお手伝いする事ある?」
「わっ、ビックリした。うーん、後はハンバーグを盛り付けるだけだから今はない、かな。」
「じゃあハンバーグが出来るまで燈瑪をぎゅーってしてよっと」
ぎゅーって言い方が可愛いっ!
……このままハンバーグ出来なかったらずっと抱き締めててくれるのかな?
桜慈に抱き締められると安心するし気持ち良いんだよね…
「燈瑪ー、焦げてない?」
「え?あぁっ!ごめんっ」
「これぐらいなら大丈夫だよ。早く食べたいな」
そんな天使顔負けの笑顔で言われたらやっぱり何が何でも美味しいハンバーグを作らないと!
待っててね桜慈!
学校が冬休みになって家に帰ってきたんだけど母さん達は相変わらず仕事で年内には帰ってこれないらしい。
だから家に帰ってきてからずっと桜慈と2人きり。
新婚みたいって嬉しそうにはしゃいでた桜慈は最高に可愛かった。
「よし、出来た。先に片付けたいからお皿運んでもらって良い?」
「分かった。燈瑪、後でいーっぱいイチャイチャしようね?聖なる夜だし」
そう言ってにって笑った顔は可愛いのに…本当に格好良い。
王子様の時みたいな男装じゃないけど髪を後ろに束ねてラフな格好してるから女の子って感じでもない。
だから可愛いより格好良い。
どうしよ、ドキドキしてきた。
「燈瑪ー、早く食べよー?」
「あ、うんっ」
そうだご飯!
今日はリビングのテーブルにご飯とかケーキを置いて部屋の隅に飾ったクリスマスツリーを見ながら食べる。
何てったってクリスマスだしね。
桜慈が綺麗に飾り付けしてくれたからパーティーみたいでいつもよりも華やかだ。
「じゃ、食べよっか」
「うん!2人っきりのクリスマスにかんぱーい!」
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