君はいつだって私を見てはくれない

君は凄かった。
幼馴染みが私だっていうのに不満を持つことなく
頭脳明晰、美男、運動神経の良さ
常人ではない彼は、沢山の人から愛され、信頼されていた。
いつも隣に居れると思った。
それが最後の願いだったからでも、現実はそう甘くない
君の隣には、あの子が居る
私とは違って綺麗で明るくて、君の隣に居てもなんも違和感がないぐらい似合っていた。

「ねぇ、俺さ彼女出来たー」

『そうなんだ。』

そうしか言えなかった。
数日経ってみた君の彼女は君とお似合い過ぎて、
私なんか惨めに思えた。

「やっぱさ、名前が一番だよな」

『なにそれ』

「だって、アイツは俺がサッカーしてるの嫌みたいだし」

『私なんかよりあの子の方がずっと太陽に合ってる』

「そうか?」

あの子より私の方がいい
そんな戯言で、喜んででも現実ではわかっている
太陽が私を本気で好きじゃないことぐらい

でも、それでも
貴方に恋をすることを許してください。
それで君が私を愛することがなくても



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