*R15エロ




















後ろに倒され、一気に形成が逆転する。電気をバックに逆光で暗い羽臣の顔がしてやったりという風に笑うのがムカつく。
「ほーら今度は俺が上ですよ先輩」
「お前生意気」
「仕返しですもん」
押さえつけたまま足の間をまさぐられ、危うく声を漏らしそうになる。抵抗する気力を快感に持っていかれたまま、声を殺して太ももを震わせる。羽臣は指を見ないまま動かしているため、もどかしい刺激に不意に鋭い刺激が混ざり予想出来ない。ぎゅっと目を瞑り下唇を噛んで耐えていると、「感じてる先輩はおとなしくてかわいいよね」なんてふざけた声が降る。
すかさず鳩尾を殴ると、軽く笑いながら噎せて手が止まる。快感を奪われ物足りないと思ってしまうから最悪。
「おっまえいつまで噎せてんだよ」
「だって先輩が…っげほ、思いきり殴るから」
「さっさと立ち直れボケ」
罵倒しても動かない羽臣に痺れを切らし、手を奪って自分のものに当てた。
「んっ…」
「小枝ちゃん先輩さあ…煽ってるんです?」
「いいから早くしろよ」
「いや、先輩自分でやればいいでしょ?」
「…はあ?」
「自分で俺の手、動かして」
ほら、と掴まれてない方の手で俺の手を揺する。その振動でまた熱を思い出し、ゆっくりと羽臣の手を自分のをさするように動かす。
「あーやっぱなんか足りないよなあ…」
さするだけの刺激では達せない。
「自分で弄ってイってみてよ」
「は?やだよ、虚しくね?」
「じゃあ俺がしてあげる。…その代わり、してほしいとこ全部言葉で言って」
「何プレイだよ」
「羞恥プレイ羞恥プレイ」
煽るように太ももを撫でる羽臣が憎い。もう少しで触れるというところで外へずれてしまうなんて、もっと欲しくなるに決まってる。
「…先の方、触って」
「先のどこ?」
「…割れ目、あっや、そこっ」
「気持ちい?」
「聞くなバカ…っ!」
あ、あ、と短い喘ぎ声が漏れ出す。やばい、気持ちいい。待ち侘びた快感に理性がついていけない。羽臣の両の手に、指示した一番良いところを弄られあっけなくイってしまった。
射精後の気怠さに身を任せていると、「苦い」という呟きが聞こえた。どうやら俺の出したものを舐めてみたらしい。
「そんなの舐めんなよ」
「や、味で先輩の体調わかるようになったらかっこいいかなと」
「バカだろ」
呼吸を整え落ち着いたところで今度は羽臣の足の間へ手を伸ばす。既に固いそれを何度か擦ると、とたんに羽臣はおとなしくなり、俺の上に上半身を預けてきた。俺の胸に乗せられた小さく震える手から気持ちいいところを割り出し、焦らしながらじわじわと責める。
全身を震わせキツく目を瞑る姿が愛おしい。もう片手で髪を結んでいるゴムをとってやると滑らかな髪が自分の胸の上にも広がり落ちてくる。俯いているため顔にかかっている髪を耳にかけてやった。
小さく声を漏らし続ける姿は必死で余裕がなくて、そういえば年下なんだなあとかわいく思う。
声が大きくなってきたところで、そろそろイきそう?と声を掛けた。
「ん…イ、く…や、やだ、っあ、イく…!」
嬌声をあげて俺にしがみつき、ひときわ大きく身体を震わせたと思ったらぱたぱたと俺の腹に白濁が落ちてきた。脱力して俺の隣に転がった羽臣の額や頬から髪をのけてやる。
目を閉じ荒い呼吸を繰り返すのを横目に、先ほどの仕返しに手についた出したものを舐める。独特の苦味に顔を顰める。舐めるのをやめてにちゃにちゃと指を開閉して楽しんでいたら、目を開けた羽臣が叫びながら手を押さえ込んできた。
「先輩!ねえ!恥ずかしい!」
「それもまたいいじゃんな」
「よくないって!俺ので遊ばないで!?」
「でも苦かったから舐めるのやめちゃったし、もう指で遊ぶしか」
「舐めたの!?もうヤメテ!?」
「お前も舐めただろ」
照れ隠しなのかなんなのか、終わった途端にうるさくなるやつだ。仕方なく指を開閉するのをやめ、続きをするかどうか聞いてみる。
「んー…因みに小枝ちゃん先輩は今日は入れたい方?」
「入れたい」
「じゃあやだ、疲れたし」
「勝手なこと言ってんじゃねーよ」
「先輩も一回イったしいいでしょ」
言って笑いながら抱きついてくる。こいつの言いなりになるのはなんか癪だ。
「おい、はーねーおーみ、ヤらせろって」
身体を揺するも返事がない。寝てしまったのかと再度声を掛けると小さくごめんと聞こえた。
「…どうかした?」
「ごめん、なんかよくわかんないけど、ちょっとだけこのまま、お願い」
抱き締める腕に力が入り、胸板に頭を押し付けられる。しばらくすると小さく嗚咽が漏れ聞こえてきた。どうして泣いているのかわからない。戸惑いながらもそっと頭を撫でてやると、びくっとしてからゆっくりと身体の力を抜く。撫で続けていると嗚咽は消え、微かな寝息に変わった。
「好きだよ、羽臣」
面と向かっては言えない言葉をこの隙に囁く。卑怯だなんて、言われなくてもわかってる。
おやすみ。呟きつむじに軽くキスをして、俺も目を閉じた。
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