どうして選ばれたのが僕なんだろう、何度も何度も悔いた。
前は君より少し高い視界だった。
小さく暖かい体を抱き寄せたら、すっぽりと腕に収まって。
頭を撫でてやればはにかんだ君を愛しいと感じた。
…なのに、
「私は、どんな姿のバイパーも好きだよ」
今は君と肩を並べて歩くことも、抱きしめてやることも出来ない。
キスをしてあげることも、手を握ってやることも。
「僕は必ず元に戻るよ」
「…私も手伝う。貴方を支えたい」
いつだって僕が守っているつもりだった。
だけど本当はその逆で、
守られているのは僕だった。
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