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「もう少し優しく手当てしろよ」

「部下を殺した罰よ」


包帯をぐるぐると巻いて行く。じわりと染みる血をベルに見せないようにと目隠しをさせて。任務中ケガを負ったベルは敵もろとも味方を殺しのこのこと帰ってきた。


「いーじゃん。どうせ下っ端だし」

「ヴァリアーは万年人員不足なんだから」

「ししっ。かわいくねー」

「隊員に愛嬌とか求めないでしょ」



医療班の中でもより優れた対処ができる彼女は、オレが任務の日は必ず医務室に居る。そして「またケガしたの、馬鹿」なんて生意気に迎えるのだ。一応オレ幹部なんだけど。なんて言ったら殴られたから黙る。

「次は私が手当てしてあげるなんて保証ないんだから。他の医療隊員に迷惑かけないようにケガは控えて」

「あーはいはい」



そう言いながらも絶対こいつは待ってるんだ。







20111017



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