選びたがり



左胸に空いた鍵穴

ただ一つの激情を抱えて走る

僕の世界を支配する声

鮮やかなモノクローム

覚めない夢ならば、溺れてしまえ

背伸びして、手を伸ばして、やっと届く距離

星の見える朝に

花弁を溶かす

指先でうたう詩

運命に逆らう大罪

目に見える本物

当たり前の異常

挨拶だけじゃ物足りない、愛の言葉は背負えない

愛よりも夢よりも、この距離を埋める何かが欲しい

辿り着くほとり

残酷な鼻唄

二度目の誕生

君が笑顔をくれただけ、僕は好きだと伝えよう

重さの違う愛情

耳を塞いでいた手を君と繋ぐ






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