君のいちばんに | ナノ
「…もうっ!クオちゃんのバカバカバカバカっ!」
「……………」
決して好きなコをいじめて楽しんでるサドでも、バカと罵られて嬉しいマゾでもなかった。
「どうしてレンにあんなこと言ったの?ひどいよっ!」
昔と変わらず子供のように喚く。前は泣いたり笑ったり、もっと色んな表情、俺に向けてくれたのに。
だって、こうすることでしか、君に見てもらえない。
「…リンはさ、」
「?」
「ミクがすき?」
「え?…ミクちゃんは…すきだよ?」
「じゃあカイト先輩は?ルカは?メイコ先生は?」
「何言ってるの、みんなすきだよ!」
「…じゃあ、レンは?」
「……え?」
ほら、あいつのはなしをするといつもいつも。
違った表情をする。
「…………すきだ、よ…?」
どんなに頑張っても、きっとそんな顔は、レンのこと考えてる時しかしないなら。
「…って、なんではぐらかすの?ねえっ…!」
「…じゃ、俺は?」
「…!…………っ…」
小さい時ワンピースの裾をそうしていたように、真っ白なブラウスをぎゅっと握って君はまた叫ぶんだ。
「……きらい…だよ…」
君の一番好きな人になれないなら。
「クオちゃんなんて…っだいっきらい!」
君の一番嫌いな人になったほうがいい。
・クオ→リン
・学パロといういらない設定
・クオとリンやレンとミクは幼なじみ
・リンがレンを好きになりはじめてクオは距離を置きたがるけど、でもそしたらどんどん離れていくリンがいやでひきとめたくていじめてしまう
・中途半端に好きっていわれるくらいなら、嫌いって言ってくれた方がいいみたいなクオ
・どうでもいいですけどクオリン学パロは夕方の教室と夏の真っ白な制服なイメージ←どんなだ