||| 2016/03/14
「ゆ、ゆゆゆゆゆーりさま、ゆーりさま!ゆーりさま大変です、起きたら枕元にく、くく、くまさんが!おっきなくまさんが!」
「そう」
「あああっ、よく見たらベッドの周りに箱がいっぱい!な、なんで?どうしてですか!?」
「さあね」
「箱の中身は……はわわわ、これ欲しかった絵本です!こっちはぬいぐるみさんに……こ、これはちょこれーと!?キャンディも……な、なんですかこれ!一番おっきい箱の中に木でできたスターヴヴェノムがいる!ゆーりさま、これ、これ!すごい!」
「……ふふ」
「ゆーりさまゆーりさま、すごいです!すごい!ナマエの欲しかったものいっぱい!」
「良かったね」
「それにしてもどうしてこんな……クリスマスでもないのに、突然……」
「プレゼントがもらえる日はクリスマスだけじゃないでしょ?」
「クリスマスだけじゃない……?えっと、えっと……」
「誕生日」
「……あっ」
「誕生日おめでとう、ナマエ」
「……あの、ゆーりさま…」
「何?」
「たいへん申し上げにくいのですが……ナマエのお誕生日、昨日です……」
「……」
「……」
「…………」
「…………」
「……これは、ホワイトデーのお返しだから」
「は、はい……」
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