ぼくとかげろう
キラキラしてると思うから
夏の水面に譬えたい
リアリティのない夏空だったこと
まるで白色



額には毎朝おまじないをかけて
熱を持つ目蓋に
君の素直な睫毛が好き
鼻梁
精神安定の耳朶を食んで
渇いた睫毛にわたしの唇でいいかしら
わたしの小指より
ためらううなじ
首筋に触れてすべてを伝えて
膝の裏のユウワク
淑やかな爪

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