進化エンジェモン!




レオモンが漕ぐみんなを乗せた小舟はムゲンマウンテンのある島に向かう。すんなりと島へ到着し、上陸すると、レオモンを先頭にムゲンマウンテンを登っていく。

あたりは暗くなり、突然揺れたかと思うと頂上から巨大なデビモンが現れた。

「きゃー!なにあれ!」
「デビモンなのか?」
「なんで、あんなに大きいのよ!」
「幻覚とかじゃないですか?前みたいに…」
「いや、あれは暗黒の、力で巨大化している。」

デビモンは羽を広げるとその場から飛び降りた。

「アグモン!進化だ!」
「うん!」


だが、進化を阻むようにデビモンが振り向き、その衝撃で風が起こり後ろに飛ばされてしまう。立ち上がろうともデビモンの攻撃で前に進むのも許されない。レオモンも攻撃しようとしたが同じように攻撃された。

「おろかな!お前達は全てここで滅びる定めだ!」
「わあぁぁ!」
「パープーンバルカン!」

ミサイルによってデビモンは体制を崩しわたしたちの攻撃が止んだ。ミサイルが飛んできた方向にはイッカクモンと丈さんが立っている。

「やったぞ!イッカクモン!」
「メテオウィーング!」
「みんなー!今のうちに進化よ!」

バードラモンが現れたかと思えば空さんが後ろから叫びながら走ってくる。

「いくぞみんな!」とアグモンの掛け声にみんな頷く。

「アグモン進化!グレイモン!」
「いけー!グレイモン!」

「ガブモン進化!ガルルモン!」
「頼むぞ!ガルルモン!」

「テントモン進化!カブテリモン!」
「お願いしますよ!カブテリモン!」

「パルモン進化!トゲモン!」
「頑張って、トゲモン!」

「テリアモン進化!ガルゴモン!」
「ロップモン進化!トゥルイエモン!」
『ガルゴモン、トゥルイエモンよろしくね!』

グレイモンとガルルモンが攻撃を仕掛けたが2体とも投げ飛ばされる。
カブテリモンとトゲモンも攻撃したが別々に弾き飛ばされてしまった。

「そんな攻撃私に効くと思っているのか!無駄だ!」


「ダムダムアッパー!」
「巌兎烈斗!レオモンいけ!」


ガルゴモンとトゥルイエモンの攻撃の後、後ろからトゥルイエモンの肩を踏み台にしレオモンが飛び出した。デビモンの身体に攻撃出来ると思ったその時、デビモンの身体からオーガモンが飛び出てきてレオモンはオーガモンに叩き落とされてしまった。

下ではレオモンがデビモンの一部になったオーガモンにやられていて、上ではバードラモンが、デビモンに、捕まって苦しんでいる。

8体が相手なのに全く歯が立たない。


『みんな…こんなに集まっても無理なの?』


全てをなぎ払いフリーになったデビモンは身体の向きをタケルくんの方に変えた。

「もっとも小さき子どもよ。お前さえ居なくなれば恐るものはないのだ!」


デビモンはタケルくんに手を伸ばす

「タケル!」

ヤマトさんが叫ぶとガルルモンがいち早く飛び出しデビモンのその手にかぶりついた。
みんなが動きを封じるようにデビモンの身体に飛びついている。

怒ったデビモンの衝撃波でデジモンたちもわたしも叩き飛ばされた。
デビモンはまたタケルくんに手を伸ばす。


「た、…タケル!」

それを阻むようにパタモンがデビモンとタケルくんの間に入り何度もエアーショットを打つがデビモンには全く効いておらずどんどんタケルくんに手が近づいていく…そしてパタモンとタケルくんはデジモンに握られるように捕まってしまった。


『タケルくーん!!!!』


だがその瞬間デビモンの手から光が漏れ出した。その光に苦しみデビモンは手を離した。

「なに?」
「これは…」
「進化の光!」

光はだんだん上に登っていく。


「パタモン進化!エンジェモン!」

光の中から男性の天使のような羽根の生えたデジモンが現れた。

「パタモンが進化した!?」
「エンジェモン?」
「タケルのデジモン、なのか?」
「まるで、天使…」
『とてもきれい…』



パタモンが進化した…!わたしたちは仲間の進化に喜んだ。デビモンは苦虫を噛んだような表情をした。


「おのれ!あと少しだったのに!」
「お前の暗黒の力消し去ってくれる!我が元に集まれ!聖なる力よ!」


エンジェモンの言葉にみんなのデジヴァイスから光が放たれエンジェモンに集まっていく。光が行ったのと同時にみんなの進化が解けて成長期に戻ってしまった。


「なにをする気だ!やめろ!そんなことすればお前も只じゃすまないぞ!」
「こうするしかないんだ。…たとえ、我が身がどうなろうと!デビモン、お前の暗黒の力は大きくなりすぎた。この世界から消し去らねばならん!」


オーガモンが攻撃を阻もうと飛び出してきたが、エンジェモンの聖なる力が強すぎて跳ね返されデビモンの身体に穴があいた。
エンジェモンは持っていた棒を拳に集めるように縮め拳を構えてた。


「エンジェモン!」
「すまない、タケル。」

デビモンは「潰れてしまえ!」とエンジェモンを両手で挟もうとする。


「ヘブンズナックル!」


エンジェモンの攻撃はデビモンを貫通させ、辺り一面光につつまれた。


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