進化トゥルイエモン




「ロップモン進化ァ!トゥルイエモン!」


光に包まれたロップモンは獣人型に進化した。
手には頑丈そうな鉄爪がついて、動きも軽そうに跳ねている。

『トゥル、イエモン?』
「真希はぼくが守ってみせる!兎牙拳!」

トゥルイエモンは拳法使いなのか、ウッドモンにどんどん攻撃していく。

「俺の幹は硬いんだ!効かないぞ!」
「なら、巌兎烈斗(ガントレット)!」

トゥルイエモンは鉄爪を使い連続攻撃を放った。
ウッドモンの硬い幹も鉄爪にはかなわず砕けた。

「ぎゃー!俺の幹がぁぁぁ~~~~~!お、覚えてろよ!」


ウッドモンは泣きながら逃げて行った。

『トゥルイエモン!』
「真希、危険なめにあわせてすまない。」
『それでも、トゥルイエモンが助けてくれたでしょ?格好良かった!!』
「ありがとう真希。さぁ、みんなのところに帰ろう。きっと心配してるよ真希のこと。」
『うん、でも力入らなくてまだ歩けなそう…』
「なら、ぼくが運んであげる。」


トゥルイエモンはひょいとわたしを抱きあげた。

「いつもはぼくが抱っこしてもらってるからね。お返しだよ。」
『うん、ありがとう。』


トゥルイエモンはみんなのいる場所まで跳ねるように走った。


「おーい!真希ー!どこだー」
「真希ちゃーん!」
「真希ーロップモーン、どーこー!」

太一さん、空さん、それにテリアモンの声がした。
トゥルイエモンはそのそばに降りてくれた。

「なんだ!」
『みんな!』
「真希!?じゃあ、そいつはロップモンか!?」
『うん、今はトゥルイエモン。』

トゥルイエモンはわたしをおろすと光に包まれロップモンへ戻った。

「真希〜!ロップモ〜ン!無事でよかったよー」
『ごめんね。テリアモン。』
「とりあえず、みんなのところへ戻りましょ?話はそれからね。」

空さんの言葉に頷いた。わたしはまだ歩くことが出来ないことを話し、太一さんにおんぶして貰うことになった。
みんなところへ戻り、さっきまであったことを話した。
話終わった後に一番最初にヤマトさんが口をひらいた。

「そうか、そんなことがあったのか。」
「真希ちゃんが無事でよかったね、テリアモン」
「うん。でもロップモンには置いていかれた感じ〜」
「テリアモンもそのうち進化出来るよ。」

タケルくんの言葉にテリアモンは複雑な表情でロップモンをみた。


「なんにせよ、真希ちゃんが無事だったらならいいじゃない!」
「そうね、真希ちゃんも疲れただろうし、早く休みましょ?」


ミミさんと空さんの言葉に同意し、みんな寝ることにした。

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