意外とイケる!




夕方になり、村やメラモンが通ってきたみはらし山の炎も落ち着いた。
気を失っていたメラモンはピヨモンの村で目を覚ました。


「メラモン、目が覚めた?」
「どうして…?」
「よかったメラモン、目が覚めた!」
「どうして暴れた?メラモン、何があった?」
「空から歯車が落ちてきて…それから…」
「メラモンにもわからない?」
「メラモン、また元のようにみはらし山守って!」

ピョコモンの言葉に頷いたメラモンはみはらし山へと帰っていった。

やっぱり、メラモンはピョコモンたちにはとても優しいデジモンだった。
こんなに慕われているのだから、悪いデジモンなわけがない。

「もう悪いデジモンに戻んなよー!!」
「これからもみはらし山を守ってねー!!」
「そうだ!ピョコモンたちにご飯ご馳走してもらう約束!」
「僕おなかぺこぺこ〜」
「任せとけ!」


と言ってくれたはいいものの、出てきたご馳走は米の前、麦のようなものだった。
鳥デジモンだからかな…鳥のエサみたい…

『テリアモン…』
「うん、おいしーよ!!」
テリアモンもロップモンも美味しそうに食べていた。

『…食わず嫌いもよくないよね…いただきます!ん!けっこうイケる!』
「え!?真希ちゃん味覚大丈夫?」
『スッゴい美味しいわけではないですけど、まずくもないですよ!』
「食べちゃお」
「背に腹は変えられないか」

タケルくんとヤマトさんに続き太一さんも丈さんも食べ始めた。

『光子朗くん。食べないの?』
「ちょっと葛藤が…」
『大丈夫だから、食べてみてよ!』
「…よしっ。!?意外といけますね、これ。」
『でしょ!』
「いやー!あたし、やっぱりお家にかえりたーい」


ミミさんの叫び声でみんな笑った。

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