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「お前は俺のものだろう?」
「ーうんっ!」

なんとも言えないプロポーズ。あの言葉でなちょこと高菜ちよは外国生活の7年間からやっとの帰還。たくさんちよのこと構ってもらうんだ、だって約束したから。

向こうに行ってもたまに電話とかで彼の声を聞いてははしゃいでた。勿論心の底から喜んでいたし嬉しかった。ーそれでも、毎日会っていた日々を思い出せばそのくらいのことでは喜べなくなってしまう。


ー暗所恐怖症。


6歳の時に暗い中で歩き回って大怪我をしてから暗闇に自分を置くと動けなくなる。

それもあってか夜は眠れず不眠症にも近い状態になっていた。


ー寂しい。

それでも向こうでいい子にしてれば彼に会える、容姿も写真で彼ー正確には彼の家族ーから送られてきていて、凄く格好よくなっていた。中身は相変わらず、優しくてしっかりした人。

会わなければわからないこともある。相手の顔色が見れない、それだけで少し不安になる。


そんな生活も今日で終わり。

家に着けば部屋の整理もせず昔よくやった綱渡り。お隣りさんの彼の部屋にダイブ。

窓をノックする。

「がっくん、ただいま。」
「お帰り、ちよ。」
「バイト忙しいって言ってたから迷ったにゅ。」
「嗚呼、大丈夫だ。」

後ろを向いて返事をした彼。

その時ー




大きな筈の背中は小さく見えた


(がっくん、元気無いなぁ)
(ちよが居なかったからだっちょ)(これからはずっと一緒に居れるにょ)

(絶対幸せにするんだみゅ!)


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哉宅のがっくん借りました。


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