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「もうそろそろかなぁ??」

約束の時間になったのか、つい昨日約束をした酒場の仲間たちを待つ少女。

何故このよな少女が一人酒屋に仕事を求め出向くようになるのか。
それはこの世界は大人も子供も関係ない、仕事をしていないと生きていけないに等しい世界だからだ。―とは言っても彼女の場合やはり事情があるのだが。

そんな彼女は家の周りを掃除し始めた。“掃除屋”という仕事柄の性分なのか、はたまた気分なのかは分からない。家の前に転がっている石や落ち葉を木の箒で丁寧に掃いていく。

「あら偉いのねぇ。」

やや離れた所から話しかけるのは緑の髪の美しい女性。その見た目から20代中盤と思われる。

「あ、グリーンだぁ、いらっしゃいだよぉ。」

ほんわかと挨拶をする少女にグリーンと呼ばれた女性もペコリと会釈。

「手土産・・・特に思いつかなくってね?こんなもの持ってきたのよ。」

クスリ、と苦笑しつつも鞄から取り出したのはお酒だった。

「大人の女の人が二人もいれば問題無いでしょう?」
「そうだねぇ〜、少し興味あったし良いと思うよぉ?」

そんな会話をする二人のもとに

「はぁ?!酒ぇ??ちょ、グリーン何未成年にそんなもの持ってきてるんだよっ。酔ったりして、な、何かあったらどうすんだよ??///」

一人の少年が現れる。
こちらは桃色の髪に透き通った蒼い瞳と言った何とも特徴的な少年だ。

「何かってぇ??なーにヒロト??」
少女が可愛らしく首をかしげると
「“何か”って・・・。あんたなに考えてんのぉ??」
ケラケラとグリーンが笑いだした。

「なっ、なっ、なんでもねーっよっ!!///」
照れくさそうに言い放つとふいっと顔を背けるヒロトと呼ばれた少年。

「あらあら、何かあったのかしら??」

そこにもう一人の甘い香りを漂わせた和服の女性が現れた。

「澪香こんにちはぁ、これで全員そろったねぇ。皆中に入ってぇ。」
と、少女が声をかけて集まったグリーン・ヒロト・澪香の三人を招き入れる。

「「「おじゃましま(すね/っす/すわ)。」」」
三人をリビングに招き入れた少女はいそいそと紅茶(アッサム)を入れて差し出す。

「皆の口に合うかわかならいけどぉ、不味かったら飲まなくて良いからねぇ??」
何が楽しいのか、笑いながらカップを置いていく。

「お、おう、頂きます・・・。」
緊張しているのかどこかぎこちない様子でカップに手を添えヒロトが紅茶を口に含む、のと同時に、

「やっぱりハーレムねぇ。」
とグリーンが一言いい、ヒロトは口から吹き出しそうになるのをぐっと抑える。

「ふふ、そうね、女の園に男の子が一人、迷いこんじゃったようね。」
と澪香が便乗する。

「なっ、なんだよ誘ったのはこいつだろ?!げほっ、ごほっ。」
少女を指さしながらもむせかえるヒロトに他の一同は大爆笑。

そしてグリーンが一言、
「あらあら、ヒロト、誰が“こいつ”呼ばわりしていいって??」
「別に私は良いよ〜。」
「駄目よヒロトに調子のらせるようなことしちゃあ。」

わいわいと、騒動が起こっているところ、

そこに澪香がクッキーを広げ、
「まぁまぁ、そろそろゆっくりとしましょう、ねぇ?―刹。」
「・・・うん!!」


それから4人はときに笑い、語り、親睦を深めていった。
長い一人暮らしに大人数は少女・刹にとってどれだけうれしかったことか、三人は知らない。


――それは甘いお菓子の時間。

ほんの数時間の夢のような時間が、私にとっての生きる糧なの。

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あわわわわごめんなさい仕事屋企画サイト様の小説として書かせていただきました・・・!!





グリーン・・・イッサ様
ヒロト・・・水波りお様
澪香・・・眼鏡りんご様


2012 2/29加筆修正


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