夜を喰う星
嫌と言えずに
甘い嘘と戯れて
可愛いや可愛いや
スカーレットの様な
朽ちることのみ明確で
騙されていたのだろうよ
無知とは幸せな不幸である
私はなんにも知らないけれど
積もり積もった栄光が崩れた時
あの日の夕焼け空に似ている
くすくすと笑う顔が愛しい
どろりとした感情は廃棄
やけにざわつくのだと
残る体温に欲情した
心ばかり先立って
結局何も無い掌
追懐の最果て
空を斬る手


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