下僕のような彼の目は白濁していた
人を蔑むことだけは皆上手だった
二十歳までは純粋でいたかった
暖かい光はすでに消えていた
私は私を殺してばかりいた
空は本来の色を亡くしていた
彼はまだ希望を捨ててなかった
そこだけは夢の世界のようだった
しかしそれでも現実は腐敗していた
きたないせかいからさよならをつげた




メルヘンよりも金が欲しい
鈍く光ったイヤリング
酷く満たされないの
それはただの一人芝居さ
自己抑制に伴う痛み
どうせそれも偽りの行為なのだ
ヒステリックな女は嫌われる
死んだこともいずれ忘れられる
見上げたミルキーウェイ
清くいたいと思う程堕ちていく



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