下僕のような彼の目は白濁していた 人を蔑むことだけは皆上手だった 二十歳までは純粋でいたかった 暖かい光はすでに消えていた 私は私を殺してばかりいた 空は本来の色を亡くしていた 彼はまだ希望を捨ててなかった そこだけは夢の世界のようだった しかしそれでも現実は腐敗していた きたないせかいからさよならをつげた メルヘンよりも金が欲しい 鈍く光ったイヤリング 酷く満たされないの それはただの一人芝居さ 自己抑制に伴う痛み どうせそれも偽りの行為なのだ ヒステリックな女は嫌われる 死んだこともいずれ忘れられる 見上げたミルキーウェイ 清くいたいと思う程堕ちていく << [▽] |