蘭鋳の尾の先
さよならの代わりに
白昼夢の中で逢えるなら
心の内も知らないで
消えない紅
誰でも良い訳じゃ無いのに
忍ぶ泣き声
予想外な事ばかり
彼の眼は何を見ていた
こうしてまた終わりを待つ




溺れた思い出
雨に流れてしまえば
死んだ水母は溶けていく
暗闇だって色は在る
逃げられないのは承知の上で
探る体温
酷く優しい世界
ただ単に好いて欲しいの
もしもその手を拒んだとしたら
それでも世界は色づいているのだろうか




蘭鋳(らんちゅう)…高級熱帯魚
水母…くらげ

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