ワールズエンド あとがき

本編と後日談を合わせて全十二話の、ドアに関する単語がたくさん出た連載でした。具体的には、「ドア」が九十二回、「扉」が二十三回で計百十五回です。一話につき九回はドア関連の単語が出た計算になります。とんだドア連載でしたね。

BLDで悲恋と言う特殊な設定上、本当は音楽室面子との出会いから時系列を追ってじっくり書いていった方が読みやすい話になったのではないかと思います。
ただ、十話ちょっとで終わらせるつもりだったのと、最初から書いていくのは飽き性には無理だと判断して、突然始まり飛ばし飛ばしに進んでいくような形に落ち着きました。
連載始めのころは、アップロードした後にも関わらず頻繁に大幅な修正を入れたり、時には話をまるっと変えてしまったりして、読んでくださっている方々を盛大に混乱させたと思います。全ては私の未熟さが引き起こしたことで、これについては申し訳ない気持ちと居た堪れない気持ちでいっぱいです。本当にすみませんでした。完結させたので半分くらい許してください。

一巡後のウェザーと主人公がどうなるかですが、決めていません。外界の憧れが無いはずの一巡後ウェザーですが、ヒッチハイカーをやっているので、憧れが刑務所の外から街の外に移っただけかもしれません。主人公はウェザーが夢を見て、追っているのが好きなので、一緒に旅に行くのかもしれませんし、度々放浪するウェザーの帰ってくる場所になるのかもしれません。そして旅先での話を一つ一つ聞くのかもしれません。
何にせよ、だらだらと仲良く暮らしていればいいんじゃないかと思います。

長くなりました。この辺りで締めておこうと思います。拙い文章ではありましたが、終わりまで、そしてこのあとがきまで目を通していただき、ありがとうございました。

2012年6月14日 鳩

この連載を書くにあたってお供していただいたもの:TO THE WORLD'S END/ACIMAN、Come Down Moses/寺山修司

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